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【2021年版】イップスを公言してるプロ野球選手がイップスをどう思っているのか①

先日Yahooニュースのイップス特集の取材を受け、イップス経験談やイップスを克服した方法などを話させて頂きました。

取材してくださったライターさんから「イップスを公言する現役選手は珍しい」と言われ、僕にはある考えが浮かびました。

「イップスの話をする現役選手が珍しいなら、もっと深掘りして発信したら面白いかも」

というわけで、取材で語り切れなかった「僕のイップスに対する思い」を書くことに決めました。

こんな感じで書いていこうと思います。

・イップスとはどんな状態なのか?
・イップスはそんなにネガティブじゃないと思う理由
・イップスは治らない
・イップスの研究は進んでいる

内容が多いので3回にわけて発信予定です。

僕は医学に精通してるわけでもイップス専門家でもない、ただの素人。
なので「福谷はイップスをこんな感じで見てるのね」くらいで読んでもらえるとありがたいです。

イップスってどんな状態?

まずはイップスがどんなものなのか、素人ながら僕の言葉でカンタンに説明します。

イップスを言葉で定義するとこんな感じでしょうか。

「もともと無意識でできた動きが、何らかの原因でできなくなる不安症の一種」

キャッチャーがジャンプしても捕れないところや、マウンドとホームベースの間でバウンドするところに投げてしまうピッチャーを見ると「このピッチャーはイップスかも?」と議論になりますよね。

つまり「イップス=メンタルが原因でコントロールを乱すこと」と思ってる人が多い気がするんです。

そしてイップスは
・メンタルの弱い人がなってしまう
・イップスになったら選手生命終わり
・よくわからないけどかわいそう
みたいな、かなりネガティブなイメージをもたれています。

超ネガティブなイメージが原因なのか「イップスかもしれないけど、恥ずかしくて人に相談できない」と思ってる人もいるでしょう。

相談できないから「うまく投げれない」という悩みは心の中でどんどん大きくなります。
やがて悩みが大きくなり過ぎてしまうと、取り返しのつかない状況になるかもしれません。

僕のようにイップスを公言してしまう変人とまではいかなくても、理解あるコーチや仲の良いチームメイトに「自分がイップスかもしれない」と相談できる人が増えて欲しいです。

もっと言えばイップスなどの悩みを相談しやすいチーム環境が増えて欲しいとも願ってます。

そのために僕は今回の発信にあたって「イップスに対するネガティブなイメージを減らすこと」をテーマに掲げました。

イップスに理解あるチーム環境を増やしたくても、イップスから連想されるネガティブ過ぎるイメージを変えないと何も始まらないと思ったからです。

イップス経験者が「イップスってみんなが思ってるほどネガティブにとらえなくていいよ」と発信することで、1ミリでもイメージが変われば嬉しいです。

もし興味をもってくださる方は次回の投稿も読んでみてください。

なお「僕がどんなイップスだったか」という話はYahooニュースの特集記事に今月中旬に掲載予定なので、そちらを見てもらえればいいかと思います。

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