古典ミステリまわりのアレやコレ2

今年刊行の始まったハヤカワジュニアブックス
コレをきっかけに古典ミステリを読み始めた方が多いと信じたい
ハヤカワジュニアミステリに出てくる用語を主に日本や現代では馴染みのない用語を解説します。

冷製のハムと牛タン、茹でじゃがいも、チーズとビスケット、缶詰めの果物etc..
 所謂「冷たい食事」と言われるもの。ここで言う「冷たい」とは料理自体の温度ではなくニュアンス的には「軽くつまむ物」ぐらいの意味合い。
検死審問
 死因審問とも言われる、人が死亡した場合(特に変死体・不自然死・異状死の場合)に、検死官が、その死因等を調査・特定(検死)するために、自殺か他殺か事故死か等を判定する、審問・法廷のこと。原則として公開。
 パーシバル・ワイルドの「検死審問」「検死審問ふたたび」を読むと
どんな制度かわかりやすい。
燻製のニシン(レッド・ヘリング)
 ニシンの燻製の塩漬け、匂いが強いので猟犬が強い匂いに惑わされず微かな匂いを追う訓練に使われる。
は、ここでは関係がなく、犯罪者の正体を探っていく過程では、無実の登場人物に疑いが向かうようにしたり、ミスディレクションを与えたり、様々な仕掛けを用いて、著者や犯人が読者や探偵の注意を意図的に誘導する事。
推理は、誤った方向に向かい、しばらくは真犯人は正体がばれない。
なお前記の猟犬云々は都市伝説。
クローズド・サークル
 何かの事情で他との連絡が断たれた状況、またはその状況でおきた事件の小説。
 主なクローズド・サークル物
『そして誰もいなくなった』
『ナイルに死す』『オリエント急行殺人事件』『シャム双生児の秘密』『インシテミル』『屍人荘の殺人』

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