No.8 UNRYUファーム
農場主紹介
鈴木龍介
福島県福島市在住。
有機栽培の家庭菜園からはじめ、今年で8年目。自然栽培2年目。
二本松市永田の自然栽培農家・手老さんに指導いただきながら、少ない面積で様々な農法にも挑戦中。
ライ麦マルチ栽培は今年初挑戦。
土質、作物に合わせた栽培法をみつけたい。
“ナチュラルファーミングふくしま”のメンバーで、福島市の自然栽培を目指す農家仲間と意見交換をしながら、活動中。
普段は、福島駅前の日曜のマルシェ“Good day Market”にてグループで野菜を販売がメイン
福島市笹谷地区にて学習塾もやっています♪
圃場紹介
UNRYUファーム
農法は以下の通り。
〇有機栽培
・全面耕起
・穴肥栽培(穴を掘り落ち葉と肥料をいれる)
〇自然栽培
・耕起
・不耕起 ― ライ麦マルチ/ヘアリーベッチマルチ
― 手老式(草を生やし、草を刈ったところに種まき)
ライ麦・ヘアリーベッチマルチについては以下の通り。
〇栽培品目
【ライ麦マルチ栽培】
大豆・ズッキーニ・ニューメロン・ピーマン・オクラ・ナス・トウモロコシ・落花生・里芋・生姜・いんげん・ミニトマト
【ヘアリーベッチ栽培】
ピーマン・パプリカ・カボチャ
〇栽培結果
ライ麦マルチは、大豆とズッキーニがよくできたが、それ以外はうまくいかなかった。
ヘアリーベッチマルチは、ピーマンとパプリカがよくできたが、カボチャはうまくできなかった。
手老式不耕起自然栽培と比較して、草刈りの回数が1~2回減。
成長速度は、自然栽培とほぼ同じく推移した。(初期成育が遅く、後半長持ち)
〇考察
ライ麦マルチ栽培は、抑草効果と地表温度上昇の抑制効果があったと思われ、大豆とズッキーニがよく出来た。
また、地中の窒素分が少ないため、成長がよかったと思われる。逆にピーマン・ナスは生育が遅く、窒素不足と思われた(窒素を供給するため後から大豆を混播した)。
全体的に、初期成育期間における、地温上昇が抑制されたため、生育が遅れた印象がある。
ヘアリーベッチマルチ栽培は、ピーマンの初期成育において窒素の供給が出来たため、よく出来たと思われる。
手老式は、自走機械が通っていた場所はうまく出来なかった。
通っていないと思われる場所はピーマンがよく出来たので、土の固さが関係していると思われる。
大豆は差がみられなかった。
また、よく出来た場所は、刈草が毎年積まれていたからだと思われる。
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