紫外線の殺菌灯と空気清浄機を導入✨

　新型コロナ感染が治まりませんね。デルタ型に続いてラムダ型ってのも見つかったとか。専門知識がないので特徴の差は分かりませんが、対策には大きな違いはないと思っています。ただ気になるのは感染力が強くなっていると言われています。そのため空気感染しやすくなったり、物を介した接触感染の確率が高くなったということでしょう。ウイルスは単体では生きられない（生き物かどうかの判断は別）ようですが、単体での活性状態が前よりも長時間持続できるようになったのだろうと想像しています。
（※専門家ではございません。あくまでも自己判断です。）

　ところでいつも気になるのは「滅菌・殺菌・除菌・抗菌」などの言葉があふれていますね。それぞれがナンボのもんかよく分かりません。その言葉の違いは検索すれば見つかるのでそちらにお任せするとして、福祉タクシーとして実現可能な手段が何かを考えました。それは「殺菌と除菌」です。

◆ 殺 菌 ◆　🔗～紫外線殺菌灯（特別仕様）～
　車内の座席・床面・グリップなど触る部分、車椅子・ストレッチャーなどの資器材に付着した細菌（ウイルス）を殺菌（不活化）させる。（東芝製殺菌灯GL10を2本搭載）

◆ 除 菌 ◆　🔗～紫外線空気清浄機（KOROSUKE）～
　車内を浮遊する飛沫などに含まれるウイルスを空気循環の途中で捉え、光触媒と紫外線の作用で不活化させる（活性ウイルス量を減らす）。

　紫外線殺菌灯はこの度新たに設計製造していただきました。経緯を軽く書きますと、私は幼少期から理髪店や病院に殺菌庫があることを記憶していて、現在でも使われ続けていることに興味がありました。その効果と車内で使えないかをネットで調べ安価な製品があれば導入しようと検索しましたがなかなか見つからず、辿り着いたのが「株式会社ラ・ポルタ」さんという静岡県の企業でした。問い合わせフォームでメールをお送りしたのがお付き合いの始まりでした。

　ご家族の関係で福祉タクシーを利用されたことがあるとのことでこちらの目的をご理解いただきました。殺菌と除菌を上記のように並行することで効果を上げることも知り、まず既に製品化されているKOROSUKEを導入しました。エンジンがかかっている間はずっと稼働させています。それと同時に紫外線殺菌灯の設計製造もしていただき現在は既に利用開始しました。まだ試作段階なので改善点もありますが、その意見交換をしながら今後さらに良い製品ができるよう願っています。ちなみにこの手の製品は一応世の中にはあります。問題は価格帯です。

　Amazonで検索してみるとあまりに安価なものがありますがサクラチェッカーで調べると”危険”の評価が表示されますww。どうやって品質保証したのですかね？？　実際の効果が目に見えないものだけに測定器による数値評価が頼りです。ですので納入時に実際に車に搭載して社長さんに実測していただきました。タイトルの写真は違うものですが同等の値が得られました。ハンディで対象面に近づけて使うと照射部分は１秒で殺菌できる計算です。また写真のように天井付近に設置すると床面の距離なら約６分で殺菌できます。利用者が降車されて設置すると帰庫するまでに充分殺菌できますね。

　余談ですがこの製品を持って来られる途中、先に大手介護施設のグループ会社で見せられたところ置いて行って欲しいと言われたそうです。無事私の手元まで届いて良かったです。恐らくこれと同等の（本気の）性能を持つ製品を探すと最低でも５０万円や１００万円などと聞きました。値段のあってない製品ですね。医療機関や福祉施設ならまだしも個人事業の福祉タクシーでは簡単には手が出ない金額です。

　ということで今回「特別仕様」で設計製造いただき、この試作品を実用する中で改善点をお伝えしてブラッシュアップし、同業者にも広く普及して感染への不安を軽減できたらいいなぁと考える次第です。もちろん車内利用だけではなく飲食店やご家庭でも紫外線殺菌を望む方は導入しやすくなると思います。ちなみに写真のようにネットに置いたり、フックを付けてぶら下げたり、三脚に取り付けて置いたり、カバーをかぶせてハンディで照射したりと用途を広げて考えておられます。紫外線は当たっている面のみ殺菌するので、必要な面に幅広く照射できるよう用途を広げています。（車内では100Vインバータを利用。殺菌灯が22W、KOROSUKEが5w程度。）

　いつかこの新型コロナ騒ぎは収束するでしょう。しかし感染症に対する意識は今回で高まったのではないでしょうか。いろいろな情報が飛び交う昨今で何が正しい対処なのか迷うことも多いですが、私は普段の清掃と並行してこの紫外線を活用して利用者様と私自身・家族を守りたいと思います。
最後までご精読ありがとうございました。