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【展覧会感想】モルモットイラストレーター/小野りひとさんの個展感想と動物作家について

モルモットイラストレーター/小野りひとさんの個展にお邪魔しました。

丸の内線新中野駅からまっすぐ、徒歩2分と便利な立地にあるギャラリーミワさんにて。
アクセスが良いのは、暑い季節には特に嬉しいですね!3日間から借りることができるレンタルギャラリーだそうです。他所は1週間単位でのレンタルも多いので、短期間の展示をしたい作家様には耳よりな情報ですね。

りひとさんは、モルモットがメインの作家さん。
グループ展「モルモットパラダイス」や即売会「モルケット」を継続して主催されていたり、動物イベントへの参加や個展等で精力的に活動されています。

今回の個展は、7月16日の「モルモット感謝の日」Guinea Pig Appreciation Dayに合わせて開催されたそうです。モルモット愛、動物愛に溢れた個展となっていました。

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モルモットは、様々な毛色や模様、毛の長さ等、バリエーションが豊かです。
その分、知識が必要だったり、描き分けが難しそうですが、そこは特化されている作家さんならでは、見応えがありました。

いろんな柄のモルモットが並んだ図案は興味深く、こんなにいろんな子たちがいるんだなぁと感心します。

線がくっきりしたパソコンによるイラストのイメージが強いりひとさんですが、優しい雰囲気の手描き原画も必見です。

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野菜とモルモット、モルモットが宇宙へ等、ユニークな世界が描かれています。

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モルモットのカラーを表したイラストもさすがの発想です!

カラフルで可愛い、オシャレなグッズがいっぱい!小動物も得意なイラストレーターさんなので、リスなどの齧歯類も登場しています。
先日のイベント「リスの雑貨屋さん」にも、リスグッズを沢山出品してくださいました。リス好きさんも要チェックの作家さんです。

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描写が本物の動物に近いので、動物好きさんや大人にとって嬉しい雑貨たちです。

沢山の色があり、デザインの傾向もいくつかありますが、全体としては統一感があり、りひとさんワールドとなっていました。普段使いできる、センスの良い雑貨が並んでいます。

カードや便箋など紙モノが充実、テープやステッカー、タオルや布小物等、日常を華やかに彩るアイテムが沢山の柄で展開されていて、見ていてワクワクする空間でした。

りひとさんの今回の個展は、本日で終了しましたが、今後も生き物イベント等へのご出展予定が色々と決定しているそうです。りひとさんのSNS等をチェックしてみてくださいませ。

小野りひと個展 【Fullcolors】7/15(金)〜17(日)
新中野 ギャラリーミワにて

まさに、色彩溢れる、楽しい展覧会でした。

ここからは、動物作家についてのお話です。

動物の雑貨で、現状、一般流通しているもので一番数が多いのは、いわゆるキャラクター物かと思います。

キャラクターではない、動物の絵を描いている「動物作家」「生き物作家」というような方も年々増えているように感じます。

私自身も、キャラも大好きですし、キャラも生物としての動物も両方描く方もいらしたり、カテゴライズしすぎるのも難しいところではありますが。

一昔前かふた昔前は、「動物の雑貨は、可愛いキャラクターにしないと売れない、リアルな絵は気持ち悪いから売れない」みたいなご意見も結構耳にしました。
個人的には、動物は気持ち悪くないし!リアルでも可愛いですよ?って、ずっと思ってましたが、それがかなりの少数意見だった時代もあるのです…。

2000年代後半から「森ガール」ブームが到来。それまでも、リアル寄りな動物雑貨はゼロではなかったものの極端に少なかったのが、森にいそうな動物が流行のモチーフとなりました。
雑貨や洋服で、大人の女性をターゲットにした、リアル志向な動物モノを、街で大量に見かけるようになりました。

「森ガール」という言葉や爆発的なブームは終焉したものの、ひとつのジャンルとして、そういった動物モノが定着した感もあります。
動物の絵=全部がキャラクター物ではなくて、キャラではない動物モノもありますよ、とようやく認知されつつあるように感じます。

イベント等では、既に固定ファンがついており、ご活躍が目立っている動物作家さん達ですが、もっともっと、世間に知れ渡って欲しい!という願いがあります。

コアで熱心なファンの方がいらっしゃるのは素晴らしく、ありがたいことだとは思いつつ、裾野が広がれば、さらに各作家の活動の可能性が広がります。

気になる動物作家さんや展覧会がありましたら、ぜひ足を運んでみてくださいませ。
よろしくお願いシマリス!

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