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【お仕事】『シマリス完全飼育』の扉イラスト担当、動物好きさんにおすすめの本です

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2022年4月発売のシマリスの飼育書
『シマリス完全飼育』
著者: 大野 瑞絵 / 監修: 三輪 恭嗣
誠文堂新光社
の章扉と「おわりに」のイラストを担当いたしました。

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獣医さん監修の充実の飼育情報をはじめ、リス情報満載の一冊、可愛い写真と飼い主さんのアンケート等もあり、読み応えがあります。

大野さんは動物ライター、リス、ネズミ、デグー等の齧歯類、ウサギや犬等の飼育書を多数手掛けられています。

初めてリスを飼う時、当時書店に並んでいた大野さん著の飼育書を買って読んでいたので感慨深いです。

2003年頃からリスを本格的に描き始め、年々リスに特化していったので、夢のように嬉しいお仕事。ありがとうございリス!

*イラストは部分、全点ではありません。全貌は、本をお手に取ってご覧ください。

『シマリス完全飼育』のおすすめポイント

イラストレーター として関わらせていただいてますが、一読者として本の内容について、おすすめできる理由を書いてみます。

・リスについてイチから学べる

犬や猫ほどは身近にいない動物な為か、リスのことはよく知らない、という方も多いようです。

リスって種類があるの?と言われることも。

例えば「リスを飼っていた」というと、「リス⁉︎鎌倉にいますよね〜」という話になることが多いです。
ペットで多いのはシマリス(チュウゴクシマリス)で、鎌倉で野生化しているのはタイワンリス(クリハラリス)ということも、常識という程には浸透していないと思います。

性質等がハムスターと似ていると思われることも。実際のリスは、動きがゆっくりめなハムスターとは違い、動きが素早く、逃げたら捕まえるのは大変です。

『シマリス完全飼育』では齧歯類の説明やリスの分類等も、分かりやすく言及しています。

参考文献が数多く挙げられており、通常は難しい本を何冊も読まないと得られない情報が、要点を押さえて、ぎゅっと一冊に詰まっています。

・飼い方事例が豊富

リスの飼う上ではNGとされていることはいろいろとあります。

飼育書が一般的ではなかった30〜40年前位にシマリスを飼っていた人のお話でよく聞くのは「飼ってすぐに逃げてしまった」という悲しい事例です。
逃げやすいという知識があれば、防げることもありそうです。ヒヤリハットの体験談も載っている『シマ完』は役に立つかと。

また、明らかにNGではなくても、正解が曖昧なこともあります。実際に飼っている人の体験談、ケージのカスタマイズ等はかなり参考になるかと。

・写真がかわいい!

飼い主さんから募集した写真や、飼われているリスをこの本用にカメラマンさんが撮影したものも非常に可愛らしく、家にいるリスはこんな感じ、とイメージが膨らみます。
もちろん、載っている写真は飼い主さんの渾身の一枚か、プロの技ですし、現実には撮りにくい個体も多いので、飼ったら可愛い写真が撮れるはずと過度な期待は禁物ですが。

飼う予定はない方も、写真集感覚で眺めても楽しめるかと思います。

・病気や出産についても詳しく

すべての動物病院がリスを診てくれる訳ではなかったり、犬や猫に比べると、リスの医療の情報は、まだ限られている現状です。

心配な状態ならば、病院に連れて行くとしとも、どんな病気や症状かあるか、あらかじめ知っておけば安心感が増します。
「シマリスの健康管理と病気」に詳しい記述があります。

出産についても、リスを複数頭飼っていても普段はケージは別、繁殖シーズンのみ二頭を一緒にする、それでも必ず繁殖する訳ではない等、単純ではない為、知識はあった方が良いかと思います。

・読み物としても楽しい

全体的には、しっかりと読み込みたい真面目な内容とボリュームですが、気軽に読める部分もあったり、楽しみながら学べる本になっています。

「リスの文化史」では、今話題の漫画『ゴールデンカムイ』等、リスが登場する作品も紹介されています。

*『ゴールデンカムイ』、リスを食べるという衝撃的なエピソードなので、リス好きさんの中には苦手な方もいる為、話題を振る場合はご注意!ちなみに私個人的には、この時代のこの地域ではこういった慣習があったのだなぁという感想で、興味深く読みました。

リス飼いさんはもちろん、リスや動物に興味のあるかたにはおすすめシマリス!

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