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エンジニアの社外活動事情

エンジニアには業務以外でも様々な活動の場がありますね。技術ブログや競技プログラミング、個人でのプロダクト制作、OSSへの参加・・・。以前にも記事に書いたことのなかでは、技術イベントのスタッフをすることもその一つです。

そこで、フクロウラボのエンジニアが社外でどのような活動をしているか、新規事業開発チームでOrdinaryの開発を担当している林田を例に紹介します。

技術同人誌の執筆

技術書は読むだけでなく書いてみたいものです。それを叶える催しが技術書典です。

技術書典は技術同人誌の即売会であり、もとはコミックマーケットなどの即売会と同様に物理本が中心でしたが、昨今では電子書籍を売買するオンライン開催が活発です。そのため執筆者は印刷所などを介さずpdfの入稿のみで参加できるため、参加のハードルはたいへん下がっています。そこで私も技術同人誌を執筆し、頒布しています。

「プログラマーのための技術者列伝」はタイトル通りプログラマー向けの人物史であり、二巻までに50人の技術者を紹介しています。私のビデオブログをまとめたものですが、好評いただきシリーズ累計で1000部以上ダウンロードいただきました。無料のpdfのみですので利益にはなりませんが、コピー本を頒布するようなたのしさがあります。

イベントの登壇

技術語りはエンジニアにとってもっともたのしい時間の一つでしょう。技術について熱く語りたい。ライトニングトークの文化はその気持ちを満足させてくれます。フクロウラボでは社内でもライトニングトークの時間を隔週で設けておりますが、やはり社外で話す緊張感には代えられません。

頻度は気分次第ではあるのですが、昨年は6回登壇しておりました。比較的好評だったものとして、上記スライドを挙げておきます。一方で、小さな登壇を続けると新たな欲が出てくるものです。プロポーザルが必要な大きなカンファレンスではまだ登壇したことはないため、ネタを見つけて挑戦したいと考えています。

勉強会の主催

私は工学修士までは修めており、そのなかで技術史や技術哲学、技術者倫理を学んできました。しかし現場に出てみるとはそういった話は一般に出てきません。実際、業務においてそれらが役立つことは少ないのですが、ITの現場における技術者倫理教育の欠如には懸念を感じております。そこで、ないならやろう、ということで読書会を始めました。

フクロウラボでは社内でもいくつかの読書会が開催されていますが、これは全くの社外での開催で、SNSを通じて参加を呼びかけました。当初は参加者が集まるか不安でしたが、自分と同じ問題意識を持つ人は探せばいるものです。「エンジニアのための人文読書会」として毎月開催し、3年ほど続けられています。さまざまな職場の人が集まりますので、課題となる書籍だけでなく各々の問題意識から話が大変盛り上がります。本記事冒頭の写真が実際の様子で、以前は弊社の会議室を借りておりましたが、昨今はオンラインで開催しています。

おわりに

ほかにも過去には個人でのスマートフォンアプリの制作や、クリエイティブコーディングでの音楽イベントの映像演出、ウェブサイトの受託開発などもやりました。しかしアプリはプラットフォームの進歩についていくのが面倒で、今では閉じてしまいました。エンジニアにはそういったこともつきものでしょう。

今回は林田を例にエンジニアの社外活動事情を紹介しました。フクロウラボでは他のメンバーも多様な活動をしています。エンジニアとして生きるなら、業務の内外問わず技術の世界をとことん楽しみたいところです。

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