季節を楽しもう 半夏生
2021/07/02
今日は雑節のひとつ、「半夏生」です。太陽が黄経100°を通過する日で、夏至から11日目にあたり、田植えの季節の終りを告げます。昔から田植えは重労働でしたから、「半夏生」は疲れた身体を休める期間でもありました。
七十二候の末候も“半夏生(はんげしょうず)”と表現されています。この“半夏(はんげ)”とは、サトイモ科のカラスビシャクという植物です。コルク層を除いた塊茎は“半夏”と呼ばれる生薬で、アレルギー性鼻炎などに使われる「小青竜湯」にも含まれています。
関西では、半夏生の日に「稲の根が、タコの足のように四方八方にしっかり根付きますように」という願いを込めて蛸(たこ)を食べる習慣があるそうです。他にも、讃岐ではうどん、福井では焼き鯖(さば)、奈良では半夏生餅など、地域によって行事食は異なるようです。
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