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「速さは全てを解決する」を読んで8 ゼロベース思考

●ゼロベース思考
仮説思考と同様に大切なのが「ゼロベース思考」。
「本来どうあるべきか」「本当はどうなっていないといけないのか」を前例や現状にとらわれず、徹底的に考え抜く事だ。

所属している組織内には「暗黙の前提条件」「制約条件」がいろいろあり、本来どうあるべきかを考えにくくしている部分がある。

暗黙の前提条件とは
・ユーザーは自分が何を求めているのか分かっていない
・とにかく安く作ればいい
・新商品開発にはどうしても2年かかる
など、組織の行動原理に染みついてしまっているものを言う。

制約条件とは
・競合を考えると、1500円以上の価格にはできない
・プロジェクトリーダーには部長職以上がつかなければならない
などだ。

さらに自分自身も、利害関係(損得の考え方)の罠にハマりがちだ。

また、
・残業は当たり前
・サービス残業は仕方ない
・年休は全部消化しきれないもの
・仕事は指示されたことだけではなく、気を利かせて対応する
・意見をあまり述べると目立ちすぎて良くない
などは日本の常識にすぎない。世界的にみると全く当たり前でない。

そのため、ゼロベース思考には日本人以外との積極的な接触、意見交換が欠かせない。

もちろん、歴史的に島国ゆえ独特の文化、視点を持つようになったという経緯はある。おもてなし、親切、丁寧、几帳面、忍耐強い、勉強・研究熱心などの美徳もあるが、世界で戦う必要がある時代にはゼロベース思考を意識して学ぶ必要がある。

ただ、こればかりは自分一人で努力するだけでは難しい。
ゼロベース思考をしている人と接する機会を増やし、刺激を受けるようにするのが一番簡単で手っ取り早いと思われる。


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