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「日本再興戦略」を読んで 22 自分ができることから始める、モチベーション格差の時代~最後に~学生に投資する意味

今は技術革新やインターネット上での最先端技術の発達が人間の学習スピードよりも速い時代です。
だからこそ、今できることをやり続けないと、よほど勘のいい人でない限り
「将来的にこうなるから、こうだ!」みたいな予測をすることに意味はありません。
そこが重要なカギです。

言い換えると、近代的な人間性は「自分らしいものを考え込んで見つけて、それを軸に自分らしくやっていこう」
という考え方であり、「今やるべきことをやらないとダメ」という考え方だと考えます。

よく学生さんにアドバイスを求められるときに言うのですが、これからの時代は「自分とは何か」を考えて、じっくり悩むのは良くありません。
自分探し病はダメな時代です。
それよりも、「今ある選択肢の中でどれができるか。まずやろう」みたいな方がいいのです。

ひとつ大事なのは、時代にとって合理性がある「するべきこと」と
時代にとっては合理性がないけど、自分にとっては文化的許容度があること、つまり「やりたいこと」
の二つを分けないといけません。

「自分がそれをしたいのか」それとも「自分がそれをできるのか」「するべきなのか」の区別はつけた方がいいです。
なぜなら、自分ができることから始めないと、何がしたいかが明確にならないからです。

これからの時代において、いろんなリスクばかりを考えてなかなかチャレンジできないでいると、機械と同質化する一方になってしまいます。

「人類のよさはモチベーションだ」と考えます。リスクをとるほどモチベーションがあがるのは、機械にはない人間の良さです。

我々の社会では資本の格差はよく語られますが、これからはモチベーション格差、文化の格差をどう埋めていくかが大きなキーワードになるはずです。

●さいごに●
学生に投資する理由
人間への投資はもっとも価値が高いです。企業の寿命はどんどん短くなっていますが、人の寿命はどんどん長くなっていきます。
1人の学生を育てれば、その学生が長期間にわたって世の中に対して価値を生み出してくれます。
だからこそ学生を投資価値があるところまで育て上げることに意味を感じているのです。

きっと吉田松陰も福沢諭吉も、同じような思いで私塾を立ち上げたはずです。
松下村塾や慶応義塾への投資効果は圧倒的です。
明治の偉人たちはほとんどがこの2つの塾から生まれています。

よく現役を引退した後に教育に携わる人がいますが、むしろ若い時にこそ後進の教育に力を入れたほうがいいと思います。
一緒に時代を変える事ができるからです。

時代が変わるときには、とにかく人を集めないといけません。
同じ意識を持っている優秀な人間を増やさないといけないです。そうして弟子が横に広がり、僕の考えが世の中に浸透すればするほど、僕と弟子には有利になっていきます。
だからこそ僕は寝る間を惜しんで学生に教えたり、テレビに出演したり、本を書いたり公演をしたりして「日本再興戦略」を訴えているのです。


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