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健康の結論を読んで15 HPV予防の難しさ

前章で、HPVがいかに厄介なものか述べた。そして今回、さらに厄介な部分を紹介する。
というのも、このHPVは感染率が高いにも関わらず、検査方法が困難、という事。

特に症状は出ていないが感染の有無を調べたいという場合、HPV検査は自費で、病院によって異なるが2万弱かかる。

検査は血液検査、尿検査で行うことができず、感染部分をぬぐう必要がある。そのため陰部の検査は陰性でも咽頭を検査したら陽性という可能性がありうる。

予防するワクチンも、一般に3回にわけて接種し約5~6万ほどかかる。

蔓延しているウイルスなのに感染の有無を調べるハードルが高い。しかも残念ながら現在、HPVを完全に排除する薬はない。


となると感染の有無にかかわらずワクチンを接種したほうが合理的と言える。
とはいえ、ワクチン接種しても、すでに感染しているかもしれない、という可能性は頭の片隅に置いておく必要がある。

ちなみに。HPVワクチン問題について、「定期予防接種」のままなので対象者が希望すれば無料で接種できる。
正しい知識を理解している人にはぜひ接種してほしい。

極論、HPVワクチンは男女ともに初体験前に接種しておくのがベストと言える。アメリカなどでは男児へのワクチン接種も推奨しているくらいだ。


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