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子供はわかっている

こんにちは。
スポーツメンタルコーチの福岡正一です。

前回の今治視察の続きです。

この試合はサッカー日本代表の元キャプテンを務められた駒野友一選手の引退試合とセレモニーの日でもありました。プレイ中断中に駒野選手が橋川監督に何か囁いた後、数プレイを経て駒野選手はピッチを退かれました。

試合後の引退セレモニーでは駒野選手に所縁のある方々が挨拶をされた後、駒野選手のご子息がお手紙を読むというサプライズが用意されていました。内容はここで書くと安くなるのでYouTubeを拝見していただければと思いますが、引退の報を聞いた時の寂しさや、自分が駒野選手の一番のファンであり父親が最高の選手であること。その反面、離れ離れだったので、これから父親と旅行をしたりたくさんの時間を過ごしたいことが綴られていました。駒野選手の心の中まではわかりませんが、きっとご子息の成長に驚かれていたことでしょう。

子供は親が知らない間に成長しています。

いま、お子様たちが取り組んでおられるスポーツや学業、歌やダンス、絵画や書道など、いい結果を出させてやりたいという思いが起こることは親としては自然なことです。ただ、それを親がアシストし結果に導くことは外発的動機でしかなく目先の結果を得ることはできても内発的動機へ導くことにはなりません。内発的動機を育てるには子供の時期が最適です。多くのプロスポーツ選手は殆ど家を空けており、駒野選手もサッカーに全身全霊をかけて取り組まれていましたが、遠く離れていても父親のサッカーに取り組む姿勢、それを一人で支えていた母親の後ろ姿。子供はそれらを目の当たりにしながら父親への誇らしさや会えない寂しさ、母親の優しさや逞しさなどを伝えられるほど十分に感じ気づくことができています。

取り組んでほしいこと

もし、お子様の自立を望んでおられるご家庭では次のことに取り組んでいただきたい。まずはご自身のことに対してまっすぐに取り組むこと。そしてお子様のことに対してあれこれ考えずコントロールしないこと。分析や判断は一切いりません。上手くいったら次のステップへ進ませてあげて、上手くいかなかったら何を学んだかを聴いてあげる。可能な限りチャレンジしてみてください。子供は十分わかっていますから。

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