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タバコと炭酸水は恋愛関係

 機会喫煙をしている。飲み会やお祝いなどの外的要因の機会にだけ飲酒をすることを機会飲酒というが、その喫煙バージョン。継続的には吸わないが、人と喫煙所に行く時やそういう気分になった時だけたばこを吸う。そうすることでたばことのいい距離感を保っている。「人間関係は距離感が全て」という言葉があるくらいそれを考えることは重要であるため、あくまでお前とはそのくらいの関係だぞ、とたばこに態度で示すことにしている。

 さて、ここまで読んだ方の中には「たばこなんて身体に悪い物、時々吸うくらいなら吸うなよ」と思った方も居るだろう。まあまあ落ち着いてもう少し私の話を聞いてほしい。まず、今私の肺の調子が気になってしょうがないだろう皆さんにお伝えしたいのは、検査した時に医者が感心するほど私の肺は綺麗である。たばこなんて吸っている発想すら思い浮かばないほど綺麗らしい。医者にそう伝えられた時は、どうだ私とたばこのいい距離感!と思ったものの顔に出ないよう必死にポーカーフェイスを保つよう苦労した。

 私は、あくまで嗜好品としてたばこと付き合っている。恋愛関係でもなんでも、依存してしまうと本当に大変だ。勿論その楽しさ、淫靡さも十分に理解しているが、制御できずに体がボロボロになるのは望むところではない。しかしだからといって全くそのものに触れないのは、世界を狭める行為だ。だから私は、ちょうどいい距離感を持って付き合っているのだ。気をつけていることは二点。朝起きてすぐの喫煙は特に肺に影響が出るため朝イチでは吸わないなど、しっかり知識を入れるようにすること。そしてもう一点は、ニコチンという依存物質が勿論含まれているため、明らかにそれによって吸いたくなっても極力吸わないことだ。逆にいうと、それ以外の理由なら吸う。喫煙シーンのある映画を観て、吸いたくなって吸うたばこは格別である。つまり、なんでも全て拒否する、受け入れるなどと白黒思考にならずにいい距離感で何かと向き合うことは、いい時間を生むことが多分にあるということなのである。

 最近、炭酸水にハマっている。1リットルの強炭酸を買い、一日かけて飲む。あの炭酸の刺激がたまらなくすっきりする。ダイエットをしているので二酸化炭素によってお腹も少し紛れるし、それによって時々出てしまうゲップもお茶目で気に入っている。炭酸が作れる機械の購入を本気で悩むほどだ。炭酸水にいたく満足しているため、最近は喫煙の機会がほとんどなくなってしまった。私の中での嗜好品ランキングで、炭酸水が今トップに来たようである。つまり、私にとっては炭酸水もタバコも同じカテゴリーの位置付けなのだ。炭酸水と近くなりすぎるとゲップお化けになってしまうため、またいい距離感を模索しなければならない。物でもこんなに意識しないとなんだから、人が相手の恋愛や人間関係って本当に難しいものだね。

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