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Aマッソ単独ライブ『欄編集長の逆説』は、プールの自由さを叫んだ楽しい前衛。

何食ったらそんな発想になるんだろう。

いや、食いもんじゃないな。同じもん食ってもあんな発想は出てくる気がしない。

あ、これはAマッソっていうおもしろ組織の単独ライブを見て来て思ったことです。

綺麗な文より強い文が書きたいと思うので支離が滅裂してたらごめんなさい。


おもしろ組織Aマッソ

8/31 夜の部に参戦。
悩める貧乏詩人である僕は最近、お笑いライブに行けてなかった。ましてや入手困難なAマッソの単独ライブなんて早々に諦めてた。

が、いい時代になった。この世のありとあらゆるものが揃う場所を僕は知ってる。

メルカリだ。
メルカリにはこの世の全てがある。2週間ほど前にダメ元で覗いたらチケットの出品が輝いてた。ポイントも残ってた。それは諦めたはずのチケットにもう一度告白するチャンスが来たということである。男としてもちろん退くことはできなかった。

こうして恋を実らせ、単独ライブを全身で浴びることができた。

***

僕は自分のことを紛れもなくAマッソファンだと思っているけど生で見たのはこれが初めて。単独常連の方からするとにわかだと思われてしまうのだろうか。4〜5年以上はずっと好きで注目してる。そもそもファンの基準ってなんだろうね?

生で見たことはなかったけど今までの僕はDVDには課金してるしゲラニチョビってるし。卓上調味料としてAマッソがあればかなりの確率でに料理に振りかけてるだろう。

まぁ好きならファンでいいよな。にわかって言葉が世界から消滅すればいいのにな。壁なくして地球をもっと丸くしたいね。


お笑いってプールみたいね

感想を書きたいなと思うけどAマッソの感想ほど難しいもんはないですね。何を感じたか?どこで笑ったか?自分のセンスが常に試されてるように思えるし、きっと見てる人はお笑いに対する造詣が深い人だらけだしね。

感想は、『楽しそうで、楽しかった。』

2人が楽しそうで、見てるこっちも楽しくなった。

突然の比喩は許されると信じて話を進めると、お笑いってプールに似てると思う。

M-1とかの賞レースを意識しだすとみんな最速を出す競泳みたいなネタをしなきゃいけない。泳ぎ方は必然的にクロールになるしミスも許されない。ネタをする方にも見る方にも緊張感が相席する。

でもこの単独は、

「いや、プールってもっと自由やろ!好きに遊ぶわ!」って2人が言ってる気がした。

※あくまで本人たちが言ったわけではないです。天使のような福本の感受性によるものです。

泳いでもいいし、浮き輪で浮かんでもいいし、水をかけあってもいいし、息止め対決してもいいし、楽しみ方って自由だもんね。

だからほとんどがコントだし、映像もふんだんに使ってた。時代を捉えつつ、やりたい事やってる感じ。でも確実に新しい。YouTubeとかテレビとかもちゃんと見てるんだろうな。楽しい前衛。


内容知りたい?

ネタバレがネタを越えることはない。
-福本カズヤ-

文字にしてネタバレさした所で本ネタのおもしろさを越えることはないんですよね。「結局は本人のネタを見て!」と思ってる。その方がいいに決まってる。だからお笑いの感想や紹介って難しい。

でも少しでもおもしろさを共有したくてどうにかもがいている。バレさせた方がいいのか、バレなしで感想を述べる方がいいのか悩む福本。でも独自の目線を足してちゃんと料理すれば価値あるものは作れると信じてる。

チラッとも見なくない大阪組の方は自己責任でお進みくださいませ!


少しでも内容を思い出すきっかけが欲しくて必死で取ったメモ。会場が暗いから書きづらかった。2時間でこんだけ。すっくなー。

・漫画持ち込み
・バンド
・姫を助ける(映像)
・ネタ見せのダメ出し
・死後の世界。tab
・不倫の問い詰め(暗転
・卒アル開封(映像
・不動産屋(漫才
・会社の椅子
・にほんふひ
・ビッグスモールン

ネタは多分こんな感じ。正式タイトルわからん。漏れてたらごめんね。

バンド。ボーカル(加納)が感情込めて歌っていた歌がドラム(村上)とベースの男の子の体験を元にしたものだと知り、加納が怒って問い詰める。

村上「あんたの歌は表現力が凄い。映像が見える」
加納「おまえが映像持ってんねん。おまえの話やろ」

このツッコミが好きすぎた。

本の強さを見た。伝わりやすくて堅実に面白い。しっかりコントもいけるよなー。ピカソが普通に絵上手いみたいなことよな。


姫を助ける映像は、ロケ地のおもろさと村上さんの演技力光りまくってた。何だあの高架下の大フリマは。どこの国だ。売ってるものも面白すぎる。変なものを嬉しそうに買う顔が上手い。おまえ(村上)はどんな人生を歩んでるんだ?果物絞る機械みたいなの二個も要らんやろ。ズボンもダサいダサい!
見てる人が全員同じ気持ちになれるのがあの映像の凄いところ。

あれはツッコミが後なのかリアルタイムなのか気になるところ。


ネタ見せ。映像のチョイス抜群だなー。なぜ今この令和にカーペンターズを引っ張り出せるんだ。誰からも怒られることなく大物をイジれるって楽しいよね。
この時点で勝ちが決まった(面白いことが決まった)と思いきや、映像とリアルを混ぜた前衛的なネタ。元ある映像に大喜利で合わせに行くとこも見応えあった。おもろかった。
ラパルフェがカーペンターズに見えなくて最初、脳のチューニングに時間かかった。


tab。さぁ、いつどのタイミングどんな精神状態の時に思いついたのでしょう。またも人選がしびい。タブレット純久し振りに見た。
もう何か内容覚えてない。
理解が追いつかないけどなんか笑ってるってのは1つの究極。


不倫のネタは暗転をうまく利用したネタ。わかってはいても笑ってしまう。ベタも行けますとばかりに暴れる2人。会場が暗くなるってのはその場にいるとなかなかスリリングで、参加してる感覚を味わえた。 


卒アル開封。YouTubeも実はちゃんと見たりしてるんだろうなぁ。こういう意味ないことを昇華させるの好き。


不動産屋。唯一の漫才。最後壊すから厳密に言うとコントっぽいけども。不動産屋の内見の際、暇な時間を有効に使いたいから、ネットの記事を書くみたいな設定。設定の時点で見たことねぇ。

加納さんの「大体で生きてる方ですか。痺れます。」っていうツッコミが好きだった。「大体で生きてる方ですか」の時点で皮肉感が滲み出て完結してるのに「痺れます」で追い討ち。この一言はツッコミ側の哲学、性格が出る。何を愛し、何を嫌うか。あーいいツッコミ。

「クロちゃんは嘘をついているのではない。意表をついているのだ。」いい言葉遊び。


椅子。あの絶妙な椅子は誰が作ったんだ!笑。最高な造形。朝、出社したら2人の椅子が落ちたらケガするくらいの高さになっていた。

座らないと仕事にならないので何とかよじ登りその上でパソコンを開いて仕事をする。どっちが電話に出るか揉めたり、降りたり、登ったりの攻防。
2人の地肩の強さが見れた。何より楽しそうだった。どこまでが、台本でどこまでがアドリブだ?


にほんふひ。捉え方によってはメッセージ強い。異世界を丁寧に描いて招待するお笑い。加納さんの脚初めて見たかも。
『湘南乃風の睡蓮花の歌詞を無理やり評価してたら叔母が死にました』(叔母だっけな?)

多分、根本は僕も同じことを思ってる。でも言い回しが上手い。バカにはしてないですもんね。湘南乃風を。


ビッグスモールン。僕が行った回のゲスト。実は最初のネタ、欄編集長(漫画の持ち込み)でビッグスモールンが出てきてこの単独を壊してやる!という件があった。構成自体で遊ぶっていいね。単独の醍醐味。
ポスターが破られてるとか、スタッフさんの衣装とかで会場自体に伏線が張られてたということ。これも面白い試み。ネタとリアルの境い目を曖昧にする。行った人の満足度はゲロ上がるだろう。DVDとかで見るよりも行く理由になる。

ちなみにスタッフさんのビッグスモールン柄Tシャツには一瞬で気付きました。「加納さんまたビッグスモールンイジってる…」と思ってたらちゃんと舞台上でイジられてることをイジリ返してた。よかったよかった。芸人同士のピースフル。

「なりたいな、なりたいな♪は腰じゃなくてこの手の高さがキモいねん」
やっぱ感性、おもろ。
シークレットゲストは毎公演違ったみたいです。ビッグスモールンの回当たりじゃないか。ラッキー。ビッグスモールンTikTokでいいね数が日本一で今、海外での活動が多いらしい。やっぱテレビの露出が全てじゃないね。自分の場所を見つけて戦う人はカッコいい。


とまぁ長くなってしまいました。誰かに向けてというよりは自分に向けてのメモっぽくなりましたが誰かのためになれば幸いです。


会場周り、尖りんしゃ。

尖りんしゃ、尖りんしゃ。もっと尖りんしゃ。

ファンからのお花が会場に届いてました。そこに落書き。尖りんしゃ。

口は悪いが根は優しい。
誇り高き芸人の姿。

爆笑問題にも誰やねんって書いてくれたら面白かったなぁ。と思いつつ、流石にそこまではやらないか。ちと残念。

ユニコーンがなかなか目線くれない。

伝承ホールってこの世で一番かっこいいホール名だよね。

ビリビリのポスター。


特盛とTシャツと私

単独終わり、脳が稼働しまくってカロリーを消費したんだろうね。久しぶりに牛丼特盛を食べた。やっとTシャツも買えた。なんて欲まみれな一日。

Aマッソはお笑い界に必要な存在。これからも、もっと壊して創って壊してをやって欲しい2人。

アンケートにて『これから2人にやって欲しいことがあればお書きください』の欄には「ずっと生きててください」と書いておきました。生きてさえいりゃあ面白いものを創ってくれると思うので。

この歪んだ愛情が届いたかどうかはさておき、さておいた所でもう文章はフィナーレなので終わります。

夏だからお笑いをプールに例えたよ。
シーズン味があっていいよね。ここがサビだよ。


あなたのリリック(歌詞(つまりは感想)も聞いてみたいです。


#Aマッソ  #単独ライブ #欄編集長の逆説


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