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世代間格差に想うこと

最近、我が一族は相続の話をしている。
70代の両親はまだ健在だが。。

それぞれの世帯収入が明らかになると、
両親世代は経済的に豊かなのに対して、現役世代の貧しいことよ。

現役世代からは羨望と嫉妬の声が上がる。
自分達の老後は年金だって不透明だ。

自分の世代はロスジェネ世代なんて言われることもある。
確かに、就職活動では辛酸を舐めたなぁという記憶もある。

だが、あまり両親世代を羨ましいとは思わない。

経済が右肩上がりだった時代。

何の疑いも持たず、社会が用意したベルトコンベアに
乗ってれば安泰だった世代。

父が何に情熱を持ち、何の仕事をしていたのか自分は知らない。

給与をグラフ化して誇っていた。
年賀状の枚数を誇らしげにしていた。
平日は付き合いのために飲みに行く必要があると言い飲み歩き。
週末はテレビの前に引きっぱなしにした布団で寝てた。

そんな、記憶しかない。

彼らこそ失われた世代なのではないかと思ってしまう。

我々の世代は失われたからこそ、何かを見出すチャンスに
恵まれたのではないだろうか。

そう考えると世代間格差に文句を言うのは、筋違いなんじゃ
ないかと想うのである。

彼らは経済的豊かと引き換えに失ったものも多いのだ。

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