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マンションストーリーズ Vol.01/ 元住吉マンション(前編)

福街不動産店主である福地が、元住吉周辺で「この物件は良い」と自信を持っておすすめするマンションをご紹介するシリーズ。第一回目はその名も「元住吉マンション」という、初回に相応しく元住吉の名を冠するマンションです。

今回は前編ということで、歴史などを振り返ります。

元住吉マンションが建てられたのは、1975(昭和50)年の3月。 今年で築46年です。もともと「不二越精機株式会社」という会社があった跡地に建てられました。当時の川崎市は、

1972(昭和47)年 政令指定都市になり、中原区が誕生する
1973(昭和48)年  市の人口が 100万人を突破
1974(昭和49)年 川崎市が市制50周年を迎える
1975(昭和50)年 米陸軍出版センターとして使われていた土地が返還される

などの出来事があったそう。川崎市の人口が増え、盛り上がって行った中で建てられたマンションであることが伺えます。

周辺の地図を、当時と現在で見比べてみましょう。

地図

一番大きい変化は、米陸軍出版センターが住吉高校と中原平和公園になったことでしょうか。マンションのすぐ周りも、様々な企業があった土地がその用途を変えていることがわかります。住民にとって一番のメリットはすぐむかいがマックスバリュになったことではないかなあと推測しています。

ちなみに、元住吉マンションが建てられるよりずっと前のお話ですが、現在関東労災病院がある場所は、以前はなんと溜池だったそうです。1953(昭和28)年に取られた写真では、東住吉小学校の目の前に広がる池の様子を確認することができます。(関東労災病院は1957(昭和32)年開院)当時はザリガニやドジョウ、フナなどがいて、子どもたちの遊び場になっていたとか。

歴史のなかで、景色が移り変わっていったことがよくわかります。建物って、思ったよりも長くの時間をその土地で過ごしているんですよね。

後編につづきます。

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