見出し画像

レポート「まちのスタートアップ学科」

「なにかしたい」をかたちにするには、
最初のハードルを下げまくりましょう。


金木犀の花が散り終え、まちが紅葉色に染まり始めた秋の夜。どこかそわそわした空気が漂うX-STANDに、「なにかしたい」という想いを持ち寄った11人が集まり、最初の一歩を踏み出すために話し合いました。

みなさんこんにちは、ふくまち大学ライターの今井寛太です。
夏に開催された「まちのきものサークル」でふくまち大学ライターとしてデビューし、今回2度目のレポートを書かせていただけることになりました!
(ちなみに、「まちのきものサークル」は、昨年の「まちのスタートアップ学科」から生まれた企画で、夏編・秋編の2回開催されました!)

やりたいことはあるけど、どう始めたら良いか分からない。
何かしたいけど、何をやりたいのか自分でもまだ掴めていない。

悶々としている様子で、でも実現した未来を思い描くみなさんの顔がどこか楽しそうだった当日のことをお伝えしていけたらと思います。よろしくお願いします!




「まちのスタートアップ学科」とは?

「まちのスタートアップ学科」は、普段なんとなく考えている小さな「やってみたいこと」を形にしていくための講座です。

ふくまち大学「まちのスタートアップ学科」Peatixページより

講師(=「せんせい」)を務めるのは、株式会社mumm代表の村上純一郎さん。
高校生・大学生・社会人の学びの場の設計やワークショップ運営を生業としています。

まちのスタートアップ学科では、ワークショップ形式でそれぞれの「なにかしたい」をかたちにしていきます。



11人の参加者たち

村上さんは、参加者には2パターンあるのでは、と言います。

参加者のパターンとは、
・やりたいことはあるけど、どう始めたら良いのか分からない人
・何かしたいけど、何をやりたいのか自分でもまだ掴めていない人
の2つ。

当日は前者の、やりたいことにどう取り組めば良いか悩んでいる方が多く参加されていました。

参加者同士での自己紹介タイムでは、それぞれやりたいことや興味のあることを軽く話し合う予定が、想定以上の盛り上がり!
早くも時間が押し始めたので講義&ワークショップにうつります。



「なにかしたい」をかたちにするには、最初のハードルを下げまくりましょう。

冒頭でも取り上げたこの言葉が、今回のキーワード。
「この講座を終えた後、最初に何をするかがはっきりした状態」をゴールとして講義&ワークショップを進めていきます。


・やりたいことは「Will」か「Can」からしか生まれない

「社会にとって良いことや意味のあることをしなくても良い」と村上さんは言います。

「やりたい」という感情は、社会に受け入れられている必要はない。
やりたいことを探すときに、「Will」「Can」「Must」のフレームワークを使って考えていく方法もありますが、ここでの「Must(=社会にとって良いことや意味のあること)」は考えなくて良い。むしろ、「Will(=興味、感心)」や「Can(=得意なこと、できること)」から考えていく方が良いのでは、とのこと。


・ちいさなアクション設計

やりたいことが見えてきたとき、それをいきなり実現しようとすると壁が高すぎて、やるのがめっちゃしんどくなりがちです。

そこで考えると良いのが、現状だと高いままの壁を、これくらいなら越えられるかも、という高さに分解し(=ちいさなアクション設計)、それをひとつずつ越えてみること。

ちいさくした壁を越える方法として、3つが挙げられました。
①時間配分を変える
②環境を変える
③旅(越境)をする

①時間配分を変える
現状、やりたいことに対し、真剣に考えている時間はどれくらいあるのか。
様々な娯楽に時間をとられがちな現代ではあるけど、1日10分だったら時間はつくれます。

村上さんが転職の決断に至ったときは、毎朝の出勤前にコンビニのイートインでパンとコーヒーで朝食をとりながら、考えをメモにひたすら書いて整理する時間をつくっていたそうです。

1日10分でも、やりたいことについて考える時間をとることで全然違ったと言います。


②環境を変える
チャンスが巡ってきそうなところや可能性があるところを見極め、自分の身を置く。そうすることで、やりたいことを実現できる可能性を高めることができます。

サッカーをテーマにしたアニメ『ブルーロック』の一場面を見ながら、「運」が巡ってきたときにしっかりとモノにできるように心構えしておくことで、運が必然になる確率を高められる、というお話をされていました。

「ここに行けば何か得られるかも?」というところを見極めながら、とりあえず動いてみて、身を起き続けることで、やりたいことの実現に近づける可能性は高まる、とのこと。
参加者のみなさんが今日この場に来たことも、「環境を変える」ことに含まれますね!


③旅(越境)をする
自分の今いる場所とは違うところに、物理的でもオンラインでも良いから飛び込んでみること。

村上さんは、3ヶ月間、青山学院大学のワークショップデザイナー育成プログラムに参加していたそう。
厚生労働省が行っている「教育訓練給付制度」では、費用の大部分を負担してくれるみたいです。


①時間配分を変える
②環境を変える
③旅(越境)をする
上で挙げた3つのうち、変えたいものは何か、どう変えられるか、について、参加者はそれぞれ考えていきました。



やりたいことへの第一歩を準備する

・プロアクションカフェ

「なにかしたい」をかたちにするため、今抱えている悩みや相談したいことを話し合い、やりたいことへの第一歩を準備する目的で、「プロアクションカフェ」というワークショップが行われました。

このワークショップでは、参加者が順番にコーラー(提案者)とサポーター(支援者)に分かれ、4回転します。

コーラーは、自分が相談したいこと、聞いてみたいこと、悩んでいることなどを自由に紙に書き出し、サポーターに提案します。
サポーターは、コーラーのテーマについて、いっしょに考えてみたい、話してみたい、自分なら声掛けできると思う人のテーブルにつき、コーラーといっしょに話します。

当日使用された村上さんのスライドより、プロアクションカフェのやり方


テーマの中から一部をご紹介!

「福井にしかないものをつくりあげ、発信したい!」
福井にしかないものの魅力を伝えていきたいという想いと、髪を乾かすのにかかる時間を自分の好きなことをするのに使いたい、という日頃の悩みがかけ合わさったテーマ。福井ならではのもの(例えば、越前和紙など)を使って脱ドライヤーを図ろうとされていました。サポーターからは「和紙の鞄もあるから耐水性のある和紙は実現可能だね」「和紙を再利用する場合、乾かす手間がかかるのかも」などの声が。

「福井を知る旅がしたい!」
福井から出たくて県外の大学を選んだけど、就職で福井に戻ってきた社会人一年目の方からのテーマ。福井のことをまだまだ知らないから福井一周旅をしてみたい、とのこと。何かテーマやゴールを決めた方が良いのか、福井の魅力はどんなところにあるのか、などについてサポーターの方々と一緒に話し合っていました。

参加者たちの話を聞く村上さん



おわりに

・講座後、最初にやりたいことは?

とっても盛り上がり、予定時刻より30分程度延長して行われたまちのスタートアップ学科。
最後に、「講座後、最初にやりたいことは?」という問いで締めくくられました。

最初はそわそわした雰囲気で集まっていた参加者のみなさん。講座後はそれぞれでお話しする姿が見られました。みなさんの中から、何かが生まれると嬉しいです!

今後のふくまち大学は、11月22日「まちのボードゲーム学科」、12月2日「ふくい学都祭」など、面白そうなイベントが続々企画されています。

詳しくは下記バナーから、ふくまち大学のPeatixページをご覧ください!

ここまでお読みいただきありがとうございました!

(文・写真:今井寛太)


\フォローお願いします🕊/

ふくまち大学では、こちらの公式noteのほか、各SNSや公式WEBサイトで情報発信をしています。ぜひフォローをお願いします!

Instagram:https://www.instagram.com/fukumachi_univ/

Facebook:https://www.facebook.com/fukumachiuniv

peatix:https://291machiuniv.peatix.com/

公式WEBサイト:https://fukumachi-univ.net/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?