マーケティングとブランディングって、結局何だっけ?
マーケティングとブランディングって結局何だっけ?
そう思い、Moonshotの菅原さん(@xxkenai)に訊いてみました。
ふくま:
スガケンさん!マーケティングとブランディングについて整理したいのですが、この2つの違いって結局何なんでしょう?
スガケンさん:
そうだね、この2つは「ing」という英語を使うから途端に意味がややこしくなる。だから分かりやすく
マーケティング→マーケット作り
ブランディング→ブランド作り
と言い換えて考えてみよう。
そして、
マーケット作りとは「市場を動かすこと」
ブランド作りとは「ブランドに意味をもたせること」と言えるね。
これについては以下のスライドが分かりやすいから参照してほしいな。
◾︎FICC MARKETING BASICS
https://www.slideshare.net/ficcblog/ficc-marketing-basics
▼マーケティング
市場を動かすこと。ユーザーの態度変容を促すもの。「マーケット作り」に言い換えられる。必要ないと思っているものと必要だと思ってもらい、行動してもらうための活動。
▼ブランディング
ブランドに意味をもたせること。何者かを理解してもらうこと。
「ブランド作り」に言い換えられる。
既に「ソレ」が必要と思われている中で、自分たちを選んでもらう活動。
ふくま:
なるほど、ありがとうございます!
そうなった時に疑問が残るのですが、マーケティングやブランディングを考える時に、どちらが上位概念になるのでしょうか?ネットで色々な人の記事を見てると頭がゴチャゴチャになってきて...。
スガケンさん:
全てのブランドは、マーケットの中でしか成り立たないよ。
ちょっと具体例を出して考えて見ましょう。
例えば音楽スピーカーは部屋で音楽を聴くために必要です。部屋の中で聴くので、基本的には音質が良ければ問題ないはずです。
ところが、従来部屋の中で聴く音楽がデバイスの発達により外で聴くことが一般化してきました。
すると、フィールドが家の中だけでなく外にも広がってしまったため、機能性だけではなく人に見られた時の「デザイン性」も重要視されるようになってきました。
ふくま:
確かに、AirPodsなんて見た目に特徴をもたせていますよね。
スガケンさん:
そういうことです。そしてこの音楽を聴く環境を、部屋の中だけでなく外にまで広げる活動がマーケティング(マーケット作り)です。
音楽が外で聴けるようになった際に、「ウチのイヤホンは見た目もカッコいいよ!」と選んでもらえるようにする活動がブランディング(ブランド作り)です。
「外で音楽を聴く」という市場がなければ、見た目がカッコいいというブランドは必要ないですよね?
つまり、マーケティングはブランディングを含めた全ての活動の総称、と捉えると分かりやすそうです。
ふくま:
なるほど!しっかりと落ちてきました!つまりブランドをどう作っていくか、ブランディングすることが、マーケティングそのものということなんですね。
スガケンさん:
その通りです。マーケティングは経営、商売そのものです。
よく混同されがちなマーケティングとブランディングの違いですが、こうやって整理できると関連する議論も進めやすくなりますね。
また、マーケティングやブランディングというingを使うためにややこしくなる部分を、あえて「マーケット作り」「ブランド作り」と言い換えると理解もしやすくなるかもしれません。
珍しく真面目なnoteでしたが、本日はこのへんで!
お金がなさすぎて死にそう(死にそう)