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2020-21読書録

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2020年1月の記事一覧

人新世,ゲーム,フィクション,小さなもの,大きなもの─「design alternatives」12月号感想

「rhetorica」など興味深い本を制作しているseshiappleさんらによるマガジン「design alternatives」の12月号を拝読したので,簡単に感想をば 「design alternatives」は国内外のオルタナティブなデザイン事例を紹介するマガジンで,説明文では「都市・建築〜」と書かれているように僕の専門である建築分野も関係してくるので,要注目かなと. 12月号の特集は「2019年のオルタナティブなデザイン」ということで,編集部がディレクションした

「小さくて大きい行政府」へ─『NEXT GENERATION GOVERNMENT 次世代ガバメント 小さくて大きい政府のつくり方』

小さい政府/大きい政府の二項対立を超えていく、小さいけれども、誰も排除されない大きな社会を実現する、「小さくて大きい行政府」はありえないのか? 人口減少によって社会が疲弊し「公共」が痩せ細っていくなか、デジタルテクノロジーの可能性を正しく想像することで、新しい公共のありかた、新しい行政府の輪郭を見いだすことができないか。 テクノロジーと社会の関係に常に斜めから斬り込んできた『WIRED』日本版元編集長、『さよなら未来』の若林恵が、行政府のデジタルトランスフォーメーション(ガバ