Snow Man9人の歌唱力考察してベスト歌割選んでみた
こんにちは。スノ担のアラフォー男です。
突然ですが、アイドルグループの楽しみ方っていろいろありますよね。僕は歌割を考察するのが好きです。「ここの落ちサビに彼を持ってくるの、分かってるね!」とか「ここのメロウなメロディーは、彼の方が向いているんじゃない?」とか「とにもかくにも彼には歌割増やしてあげて」とか、新曲が出るたびに、もうそれだけでビール10杯くらい飲めるくらい楽しんでます(なんだか贔屓の野球チームに監督気分であーだこーだ好き勝手言う酔っ払いのおっさんみたいですね。まあ実際、自分もおっさんなのですが…)。
で、普段はそんな脳内ドラフト会議を一人で楽しんでいるんですが、せっかく色々考えてみたので、下記の通りnoteに書いてみようと思います。
各メンバーの歌声を自分なりに考察してみます。趣味のバンドでボーカルをなんだかんだ20年弱やってるので、それっぽいことは言えるかもしれません。それっぽい雰囲気だけかもしれません。
各メンバーの良さが1番出ていると思う歌割を「ベスト歌割」として選びます。
ベスト歌割に選定された曲のYouTubeも貼っておくので、Snow Manご新規さんには「この曲聴いてみようかな」とのきっかけに、既にスノ担の皆さんには「いやいや、こっちのこのパートの方が!」など、わいのわいの楽しめたらいいなと思っています(お気軽にコメントください)。
あと、それを踏まえたうえで(?)Snow Manの歌割について話が挙がりがちな、歌割不均等問題について僕の考えも書いてみます。
なお、ベスト歌割の選定にあたっては、この記事を書いた2021年12月時点でリリースされている下記のCDに含まれる楽曲を対象にしています。
シングル
D.D.
KISSIN' MY LIPS / Stories
Granduer
HELLO HELLO
Secret Touch
アルバム
Snow Mania S1
なので『ZIG ZAG LOVE』とか『ひらりと桜』とか『cry out』とか『Black Gold』とかは対象外です。え〜まじか。ここらへんいつかCDにならんかね。あ、そしてベスト歌割は、ソロパートを対象としました。
はい、では早速いってみましょう〜
岩本照
リーダー岩本くん、気がついたらラップ担当になってました。精悍な顔付きに似合ってますよね。ラップではなく歌声の方は、J-POPというよりは舞台仕込みの歌い方、っていう印象です。だから「ひらりと桜」とか「朝焼けの花」の歌い出しのような、フォークソングとか歌謡曲とか、そっち方面の雰囲気が特に似合ってるように感じます。歌番組でカバーした少年隊の「まいったネ 今夜」みたいなムード歌謡曲出してくれないかな。めちゃめちゃハマりそうなんだけどな。そんな感じなので、40歳になる頃にいい渋みを出してくれそうな期待を勝手にしています。
ラップも上手いですよね。個人的には、声を必要以上に作りすぎてないのが、アイドルグループのラップ担当としては的確だと思ってます。以前何かのインタビューで、体をバキバキにしすぎるのもアイドルとしては適切じゃないからそこはコントロールしている、的な話をしているのを聞いたのですが、声もファンの反応とか意識して作ってるんじゃないかな。
ということで、岩本くんのベスト歌割はラップから決めたいと思います。やっぱり『EVOLUTION』の1番「足りない、まだ足りない 弾けるvibes 騒ぐぜParty Party」のところかな。他のメンバーが2小節程度のソロパートが続く中、6小節と長きに渡って岩本無双感を楽しめるので、岩本担はここ好きな人多いんじゃないでしょうか。
ベスト歌割りは 0:52 〜
ジャンパイナウ!(Jump high nowのことです。妙な中毒性あるフレーズなので、いっそのこと曲名ジャンパイナウだったら面白かったな。ガタメキラ方式で。)
深澤辰哉
ふっかの歌声は時々ね、哀愁感の漂う色気を感じるんですよね。しかも頭カラッポで楽しめる元気曲な『P.M.G.』とかで意外と色気が漏れちゃってんのよ。 「ここなら反則だってOK OK」「Love songよりも」「ほっとけない君のSOS」とか。よく聴いてみて欲しい。これが何故か考えてみたんですが、気持ち息多めの歌い方なのが、耳元で囁かれてるような近い距離を感じるのかも。距離の近さは、人たらしなイメージのある彼のキャラクターにもマッチしてていいなあと思います。まあ、ふっか色気あるわ〜、いいわ〜、とか思って『P.M.G』聴いてると、突然「五臓六腑に染み渡る」がやってくるわけですが(五臓六腑に色気はありません)。
アッパーなシングル曲とかだと、こういう持ち味は出しにくいのかなあ。『Sugar』とか『Super Sexy』とかでは活きてくるよね。そんなふっかの歌声に初めてハッとしたのは『EVERYTHING IS EVERYTHING』です。他のメンバーがエモーショナルに歌い上げるのに対し、ふっかは心はどこか遠くに淡々と歌いこんでいますよね。それがふっかなりの過去への感傷の仕方なのかなあと思うと、すごく良かった。ということで、ふっかのベストは同曲の「もう一度だけその笑顔に触れたいよ」です。
ベスト歌割りは 2:20 〜
『滝沢歌舞伎 ZERO』では阿部くんとV6の『Maybe』を歌ってるんですが、この二人の歌声にめちゃめちゃマッチしてるので良ければDVD等で聴いてみてください。
ラウール
ラウールは英語の発音に定評がありますよね。全編英詞のユニット曲『ADDICTED TO LOVE』なとで堪能できます。英語の発音について言及するならば、テクニック的な巧さに加え、説得力を持つという強みがあると思います。というのもラウールは、一般教養を大分持ち合わせているので、英詞でも安心して聴いてられるんですよね。他のメンバーだと、大丈夫?意味分かって歌ってる?無理してない?って個人的にはハラハラしてしまうこともあります。え?いや、誰っていうか、まあ佐久間のことです 笑。まあ、これはこれで違った聴き応えがありまた一興なんですけどね。
加入時は若干15歳だったラウールも、今では18歳に。変声期を越えて、声が落ち着いてきたかなという印象です。加入後最初の曲『Make It Hot』は発表当時の歌声と、アルバムで再録したときの歌声が全然違うんですよね。いや〜〜大人になったね〜〜。声が落ち着いたことで、これからもっと自由に歌えるんじゃないかな。そんな期待を込めて、ラウールのベスト歌割は声の違いを楽しめる『Make It Hot』のサビ前「踊り明かそう」を選びます!
ベスト歌割は 1:01 あたり
こちらは加入時の歌声です。最近の歌声はYouTubeにはないから、CDで聴いてねー。
渡辺翔太
しょっぴーと言えば、Snow Manが誇るメインボーカルですよね。実際サビなどの要所や、フェイクなど難易度の高いパートを任されている印象です。ただ、メンバー1歌が上手い、みたいな紹介をされることがあるけど、その表現はやや乱暴かなあと思ってます。というのも、歌の上手さを決める要素はいくつもあって、私の見立てでは、高音がきれいに出せるかであればさっくんだし、安定感があるかであれば舘様だし、発音の良さであれば岩本くんっていう印象です。他のメンバーもそれぞれに得意な要素を持っています。しょっぴーは各要素の総合点はもちろん高いんだけど、最大の強みは、歌声や歌い方が他の誰かとは似ていない随一の歌声、だと考えています。ほら、桑田佳祐とか桜井和寿とかって何歌っても彼自身の歌になるじゃないですか。あれと同じ話。まあ大御所すぎる人に例え過ぎてしまいましたが、言いたいことの方向性はこういうことです。しょっぴーの、時として過度に鼻腔に響かせる歌い方や、言葉のリズムの付け方って、他の誰かに似ないオンリーワン感を感じるんですよね。だからしょっぴーの声が入ることでSnow Manの曲がSnow Manの曲として、より差別化、認識されるように思ってます。
そんなことを強く感じたのは『KISSIN' MY LIPS』の6小節という長めのソロパート「The nights get lonley 〜」です。これをしょっぴーのベスト歌割に選びます!
ベスト歌割は 1:08 あたりから
ところでレコーディング映像見ると、しょっぴーからはちょっと気迫めいたものを感じませんか?やっぱ気合入ってるんだろうな。
向井康二
康二は、他のメンバーに比べて高くて細い声なので、聴き分けしやすいですよね。その歌声は、少年、男の子という印象を受けます。の割に、Snow Manは大人っぽい曲が多いから、そのギャップにドキッとさせられるんじゃないかな。「カボチャの馬車をキャンセルして どうかこの時間を止めさせて」(『僕の彼女になってよ。』)とか。あと聴き分けしやすい声ということで、康二の歌割は、彼の顔がすぐ思い浮かびます。アイドルソングとして、歌っている人の顔が思い浮かぶというのはめちゃめちゃアドバンテージなんじゃないかな。
ソロパートを任されてる分量は割と多いのでベスト歌割選定は悩みました…。『Grandeur』のいわゆるコウジ・ザ・スパイダーのところ(「雲の隙間に光るlights of hope」で康二を中心に蜘蛛を想起させる振り付けに由来)にしようかとも思ったのですが、『君の彼女になりたい。』の2番サビ前「練習しておこう」にします。「おこう」が「うぉっこふぉ〜」(極端に表現しています)になる歌い方がより康二感が出てていいなあと。
ベスト歌割は 1:58 あたり
こういう趣向を凝らした歌い方になるのは、多分歌うことが純粋に好きだからなんじゃないかな、とか勝手に感じてます。
阿部亮平
阿部くんの歌割に関して、私を含めた全阿部担の気持ちは一つだと思いたい。もっと歌割をくれ。コーラスパートを任されがちなので、よ〜〜く聴かないと分からなかったりするんですよ。いや、よ〜〜く聴いても分かんない時もあるし。『Grandeur』もサビは全員ユニゾンで歌ってると思うじゃないですか。でも「衝動的に突き進めdon't be afraid」の「don't be afraid」は歌ってないんですよ。え〜〜〜?正直聴き分けできん。マルチアングル映像を見てこの事実を知って衝撃でした。『ナミダの海を越えて行け』も同じように微妙に歌ってないんだよ。縁の下の力持ちなのは良いけど、縁の下過ぎやしないかい。
そんな阿部くんですが、歌い方の特徴としては、1音1音を丁寧に歌っている印象です。どういうことかというと、日本語って西洋と異なり子音の連続の音が存在しないんですよね。西洋のポップスやロックは子音の連続の音を使って、ボーカルにリズムを作ったりするのですが、日本語ではそれができないこともあり、崩した歌い方を用いたりもするんです(例:前述の康二の「練習してうぉっこぉー」など)。その崩し方が、歌の個性になったりもします。だけど阿部くんの崩した歌い方は、あんまり聴いた記憶がないですね。最新曲の『Secret Touch』もわかりやすいですが「なぜ不安になるんだ」を1音1音はっきり歌ってますよね。
また、基本的には話をする時の延長の発声をしているように聴こえます(対極にいるのは、翔太の鼻腔に響かせる発声です。あの発声で話したりはしない)。だから阿部くんの歌って、より日常に近く、語りかけてくるような雰囲気なんじゃないかなと感じています。
ということでベスト歌割ですが、やっぱり『360m』の歌い出し「坂の上見下ろした街並みは 家路を急ぐ人の波」かな。語りかけるような歌い方が、歌詞の内容にもマッチしてて良いと思います!
崩さない歌い方も優等生なキャラクターと相まって良いなあと思うけど、「ふじまる〜〜〜〜〜」って叫んだ時のような、殻を破った歌声も聴いてみたいですよね。
目黒蓮
めめのパートってなんだか妙に記憶に残りませんか?私の分析的にはですね、曲に「動」と「静」の部分があるとして、「動」から「静」に変わるパート、つまり曲の雰囲気が転換する箇所を任されているので印象に残りやすいからだと考えてます。分かりやすいところだと『D.D.』の1番Bメロ「閉ざされた世界へcloser」のところとか。めめのパートでちょっと静かになりますよね。『KISSIN' MY LIPS』の1番Cメロ「Don't care who you used to be」も動→静ですね。
で、デビュー直後は、静&低音担当という印象だったんですが、最近は高音や張った歌い方のパートも任されている印象です。その歌声は、めめのキャラクター通りで真っ直ぐだなあと感じます。声色を変えたりとか装飾をつけた歌い方はするんですが、発声自体がしっかりしていて、幹にあるのは真っ直ぐな歌声なんですよね。そんなめめのベスト歌割には『Sugar』の1番落ちサビの「騙されたい」を選びます。もうね、こんな真っ直ぐで、潔く、気持ちの良い「騙されたい」ってあるんだなあ、と。お手上げです〜〜完敗です〜〜。
ベストパートは 1:17
ここのめめの歌割いいなあと、思ったのがこの記事を書こうというきっかけでした。「騙されたい」の前の「Can't take anymore」も良いんだよな。是非聴いてみてください。
宮舘涼太
翔太のところでも触れましたが、舘様はいわゆる口から音源タイプで、生放送でもコンサートでもダンスが激しかろうがなんだろうが歌声にブレがなく、かなり安定して聴こえます。そして、息遣いも含め、細部まで丁寧に処理している。『Secret Touch』の2番Bメロ「ストライプ or ボーダー チェック or ドット」とか、息でも歌ってるように聴こえます。仕事が丁寧です。ハロプロ的16ビートみも感じなくもない。
そして、セクシーでロイヤルなキャラクターに合っている歌声ですよね。個人的には、岡村靖幸を彷彿とさせるウエットさも感じます。だから登場した時の印象が強いんですよね。ちょっと飛び道具感も感じる。短いパートでも確実に存在感をしっかり出してくる。
そんな舘様の魅力を活かしたパートということで私は『Sercret Touch』の1番Bメロ「そうあの日のSercret Touch」を選びたいと思います。一小節の短いパートですが、曲中で唯一出てくるタイトルのフレーズを、存在感をしっかり出して歌ってますからね。
ベスト歌割は 0:52
この記事を書くためにYouTubeを見返してたら、『Hip bounce!!!』のコメントが舘様絶賛祭りでした。全編ユニゾン曲なので今回は外しましたが、こちらもチェックをば…
佐久間大介
さっくんは隠れ歌ウマメンだと思ってます。特に高音にハリがあって抜けがいいんですよね。『EVOLUTION』のサビ前「新たなる幕開けさ」とか気持ちいいですよね。一説には、身長が低い人の方が高い声が出やすい傾向がある、とも言われており(エビデンスが十分ではなく諸説あり、のようですが…)、メンバー1小柄なさっくんが高音の役割を担っているのは、なんだか納得感があります。
あとさっくんは、声の表現力が豊かなのか、歌声で曲の主人公を演じている、という印象があります。あどけない男の子(『Delicious!!!』歌い出し)、儚げな少年(『縁 -YUAN-』)、色っぽい大人の男性(『Sugar』)など、どれも、さっくんが歌っているというよりは、さっくんとは別の物語の主人公が歌っているという感じがします。やっぱり声優経験もあるからなんでしょうか。
そんなさっくんのベスト歌割は『Snow World』の3サビ「一緒に描こう輝く物語」を選びたいと思います。音程差がある&高音で難しいメロディーなんですが、気持ちよく耳に入ってくるんですよね。他のメンバーが2小節のパートの中、さっくんだけ4小節なのもそれだけの力量を買われて任されたんじゃないかとも思ってしまいます。歌割増えてもいいんじゃないかなと思うメンバーの1人です。
ベスト歌割は 1:56 から
ベスト歌割候補に『TIKI TIKI』の「サイコー」を入れるか2秒くらい悩んだよね。
歌割不均一問題について
で、、歌割不均一問題なのですが、、
上記に記載した通り、いろいろな個性の歌声が9人もいるグループなので、どのような組み合わせを、どこにどう配置するかによって曲の印象が変わり、それらが響きあって一曲を成すというのは、カッコつけて言えばオーケストラのようでもあり、非常に面白いなと思ったりします。なので、適材適所という考え方はしかるべきかなあと思います。やっぱり楽曲とボーカルの良さがどちらもあってこそ聴きたいと思いますし。無理して均等に割り振った結果、聴くに耐えない音楽になったら全く意味がないなあとは思います。
ただ、特定のメンバーに偏り過ぎてないか、という思いは正直あります。1番のパートを任されがちな1番組(岩本ラウ渡辺向井目黒)と2番組(深澤阿部宮舘佐久間 ※最近佐久間は1.5組感が出てきた)に分かれる傾向がありますよね。。適材適所とは言え、こっちのメンバーでも同じくらい、いやより良く歌えるよ、とは思う。なんなんでしょね。まだデビューから日も浅いし、まずは絞ってお茶の間に顔を覚えてもらいたいんですかね。知らんけど。にしても、カップリングやアルバムの曲くらいはもう少し冒険しても良いのではと思いますよ。
そういう意味では最新曲『Secret Touch』では無理なく全員に見せ場があるので、良い歌割だなあと思います。これからも頼みますよ、ジャニーズ事務所さん、エイベックスさん!
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