ショートストーリー「花粉症」〜手段と目的を履き違える話〜

花粉症を予防する注射を打ちに医者に行ったら、「発症してからでしか受け付けられません」と言われた。「予防」は出来ないが、「緩和」が出来るとのこと。

今日は晴天。花は咲き乱れている。僕は外に出てジョギングをする。今日の夜には花粉症が発症するだろう。

これで花粉症のための注射を打つことが出来るだろう。

(※彼は「注射を打つ」という手段に囚われ、本来の目的を忘れている)

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