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研究会第5回ワークショップを開催しました(2)-仮説思考とは?編-

【研究会第5回ワークショップを開催しました(1)-発散・探求思考から仮説思考へ編-】の続編になります。前回の記事では先が読みづらい時代だからこそ実現したい未来(状況)に対し逆算的にアプローチをしてみるというところまでお話しをしてきました。今回の投稿では「仮説思考」について、そのプロセスを含め少し具体的にお話を進めていきます。


1.「仮説思考」とは?

仮説とは、「自身の仮の答え」です。現状持っている限られた情報から未来に対し「仮の答え」を設定し、その仮説を証明するように必要な情報を集め根拠を探していきます。その思考法の特徴から仮説思考は「逆算思考」とも呼ばれています。

【参考書籍】
「仮説思考」 著:内田和也
ボストンコンサルティンググループ・シニア・ヴァイス・プレジデント、
ディレクター。2000年6月から2004年12月まで日本代表を務める。

内田氏は著書の中で、
「仮説は検証することでよりよい仮説に進化していく。仮説→実験→検証を繰り返すことによって、個人や組織の能力は向上する」
と言っています。


2.「仮説思考」のプロセスについて

仮説思考とは、仮説の設定、実験・検証、修正という流れから成ります。

ある仮説に対しその検証を進める中で、情報の補足や別の視点の必要性に気付くことがあるでしょう。その時は「発散・探求思考」を繰り返し行って下さい。はじめから正しい仮説を立てることは困難です、調整を繰り替えしながら“確からしい仮説”に行き着くことが大切です。


3.勘所のよい仮説を立てるために

まず、仮説を立てるときに欠かせないのは「広い知見」です。自身の引き出しが少なければ立てることのできる仮説の幅は広がらないでしょう。この“自身の引き出し”を増やすのに役立つのが「発散思考=広くみる」です。

・引き出しを増やす → ある物事を広い視点で観察する力 →(発散思考)

次に、欠かせないのは「問い立て」です。いくら仮説を立てようが、その仮説を立てる問いの対象がズレていれば課題解決や実現したい状況にはたどり着けないのではないでしょうか。この“問いを見つける”ときに役立つのが「探求思考=深くみる」です。

・問いを見つける  → 問いを立てる対象を見極める力  →(探求思考)

記事1でもお話ししてきましたが、「発散思考=広くみる」「探求思考=深くみる」で身につけてきた素養が「仮説思考」に活かされてくる理由がわかってきたのではないでしょうか。


4.【重要】続編へ

ここまでご覧頂きありがとうございます。研究会第5回ワークショップについては下記の記事に分割しています。合わせてご覧下さい。

記事1
・研究会第5回ワークショップを開催しました(1)
    -発散・探求思考から仮説思考へ編-

記事3
・研究会第5回ワークショップを開催しました(3)
 -仮説思考のトレーニングワーク編-

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