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R2年度版アニュアル・レポートが完成しました - 身の丈のサスティナビリティを考える編 -

本レポートは、福井市主催の「サスティナビリティ×共創 テキスタイル開発研究会」の活動に基づいてculture craft companyが作成しています。R2年度版アニュアル・レポートは「サスティナビリティ×共創 テキスタイル開発研究会」初年度の活動とこの研究会が目指す姿、福井で実現したい未来の状況についてまとめられたものです。


1.イントロダクション

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私たちは、まだ見ぬ未来の価値を模索しながらこの研究会を進めています。シュリンクする地方は福井だけではありません。社会で起きる問題の最前線が、この福井で起きていることなのかもしれません。私たちがやれることをやれる範囲で少しづつ進めればいい、その小さな一歩の積み重ねがやがて大きなムーブメントとなる日を目指して研究会を通し日々挑戦し続けます。


2.揺れ動くサスティナビリティ

いま、サスティナビリティという言葉が大きく揺れ動いています。大企業のサスティナブルな活動が大きくメディアでは取り上げられ、この言葉を目にしない日はありません。しかし、本来の意味に立ち帰れば、小さな身の丈に合ったサスティナビリティもあるはずです。サスティナブルな活動を考えるとき、大切なのは自分達の言葉に置き換えることではないでしょうか?等身大の、福井だからできるサステナブルの定義をこの活動を通じて参加者と模索し、今後も1つのテーマとして考えていきたいと思います。


3.なぜ、“Playful”なのか?

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この研究会で描いた未来の実現可能性を高めるため、何よりこの新しい取り組みに求心力を与えるために、組織運営における楽しさへの追求をこの研究会では追い求めていきたいと思い“Playful”と付けています。サスティナビリティが強迫観念を持った、押し付けがましいものから、自分達らしい言葉に置き換え、その意味を模索しながら活動を行います。


4.サステナビリティを開いた存在へ

“サステナビリティな取り組み”という視点で物事を考えるとき、難しい存在のように感じるのはなぜでしょうか?“サステナビリティ”とは、本来、誰もが対象となるものであるはずです。しかし、世の中で便利に使われているその意味の大きさこそが、より本来の意味から人を遠ざけているのではないでしょうか?地球の環境保全や新技術の開発などに目に留まるような大きな活動だけではなく、目の前にあるものにこそ目を向け、本来の意味を取り戻すことが「サステナビリティ」を自分達側に手繰り寄せる方法なのではないでしょうか?サステナビリティをよりひらかれた存在にすることが、今必要とされているのです。


5.身の丈で考えること

本研究会を続ける中で感じているのは、「サステナビリティの一人歩き」そして「ローカルでやれることの尺度」です。研究会参加者も含め、サステナビリティな活動に取り組みたい、しかし、そのような活動を行えばいいのかわからないと思う方々が多いのではないでしょうか?出口のわかりづらい活動に不安を覚える人も少なからずいます。短期的に出口を探そうと思う人もいます。

産業において、日本は戦後から短期で利益を上げることが善だとされてきました。それは今も変わりません。利益を上げることはある意味正義だと思います。しかし過剰生産による便利さの追求は飽和点を迎えつつあります。役に立つ、すぐに作れるという価値が多くを占める日本では、今だからこそ意味のある価値が求められるのです。

今一度、自分たち自身を見つめ直し、生産体制を見直し、競争から立ち止まり、自身をより深く理解することで向かいたい未来、そこへ向け今やるべきことがわかってくるのだと思います。今だからこそ“身の丈”で意味を考え続け、活動を行うことが重要ではないでしょうか。


6.【重要】続編へ

ここまでご覧頂きありがとうございます。アニュアル・レポートについては下記の記事に分割しています。合わせてご覧下さい。

記事2
・R2年度版アニュアル・レポートが完成しました - レポート公開編 -


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