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⑤水剤の計数調剤

 水剤の計数調剤は基本的に秤取量の計算→秤量→薬用瓶に入れる という感じです。


1.秤取量の計算

 散剤と計算の仕方は一緒ですが、配合比率が低いのと㎎をmLへ変換しなければいけないので計算がすこしややこしいです。

「カルボシステインシロップ 5% 150㎎ 1日3回 3日分」

 さて採取量はいくつでしょうか?


 ここでの5%は 5g/100mlになります。つまり50㎎/ⅿL。1日150㎎/3mLで3日分なので全部で9mLになりますね。これは比較的簡単ですが、ものによっては0.00いくつなんてのもあるので大変です。


2.秤量

 秤量はメートルグラスを使います。使う前に洗いましょう。名前がわかりませんが、専用の噴水みたいな洗う場所があります(笑)。

メートルグラス

 必要量を計るのですがよくこぼします😅。手につくとベタベタになりますね。また液面を見るときは目の高さまで合わせましょう。学生の時は手で持って計るように教わりましたが、大変な時はテーブルに置いて計ります。また薬用瓶の中身が汚染されないように、薬用瓶の口をメートルグラスに付けないようします。取りすぎたからといって元に戻してはいけません。


3.薬用瓶にいれる

 入れるだけです。ですが、そのあと薬用瓶にはメモリがあります。そのメモリに合うようにお水でメスアップ(賦形)します。これはかさを増やすというよりも、メモリに合うように足す形です。メモリは最小量(内服する液量が少なくなるよう)にしましょう。またメモリには油性ペンでしるしをつけたり、線を引いたりしてわかりやすいようにします。薬剤によってはスポイトで正確に取ったり、たくさん飲むようなものや粘性の高いものは多めに入れて薬用カップで適宜測り取ってもらうようにしたりもします。


次回「⑥軟膏調剤」

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