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映画『HOMIE KEI ~チカーノになった日本人~』

全体的にあんま好きな世界でもないし、
好きな価値観でもないんですが
それを垣間見れるのが映画かなとも思いますし、

特にドキュメンタリーは
作為的なものが「少ない」分、ストレートに知れるかと思いまして、観ました。


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前半の
「オレたち昔はヤンチャしてたよなぁ」パートはやはりしんどい。

しかもお決まりの
「昔は仲間を大事にしていた。今は金が全てって感じだ」的なノリ。

『SUNNY 強い気持ち・強い愛』と同じ病理。


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アメリカの刑務所を出て日本に帰国。

子供の頃からお世話になってる刑事さんから
「散々世間に迷惑かけてきたんだから奉仕活動するか、また悪いことするか決めろ」
と言われて
奉仕活動をするようになる。


不良を更生させる学校も始めるんだけど

家族をひとつの木として考えると
太い幹は「お父さん」だ、と。

その太い幹に成っている実だとか葉だとかが「子供」や「奥さん」だ、と。

このようななかなかの価値観を伝えられた人たちが
「更生」して社会に出ていくのか。。

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お母さんがすごいキャラ。。
あれはなかなかですね。。。。

「凶悪犯には幼い頃顔族の愛情を知らない or 母親から虐待を受けていた」的なオチの映画が多くて
僕はだいぶ好きじゃないんです。

母親を凶悪犯製造機のように描きやがって、と。
父親はどこ行ったんだ。
不在の父親や周囲の人間は無罪で、
母親だけ有罪なうえに子供の罪を背負わされるのか。


なので、
このお母さん「だけ」を描いた点は、この映画の好きじゃないポイント。


でも
このお母さんは、、、、、、、、、、、、、面白い。。。。

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劇映画でもなかなか聞いたことないセリフ言いますよ。。。。

もうなんか、、認知が、、すごくズレている。。
たぶん会話が成り立ってない人なんだと思う。

「ね、ね、ね、」っていう話し方も、
ただ自分が言いたいことを言えたらいいだけって感じだし
あの人に反対意見を言ってあげようという気が、
あの「ね」の回数分減っていく。。。


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しかも、このお母さんは、、おっとネタバレ厳禁。


さすがドキュメンタリー。。


いちいちコメント欄にまとめる気もないんで、気になったら本編見てくださいな。


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