見出し画像

そろそろ、祝日という制度を廃止してはどうでしょう

日本は世界的にも祝日が多いほうだそうですが、この制度、デメリットが多すぎます。


飲食店や観光地で繁忙期が集中する

祝日と平日で混雑に差がありすぎるため、お店からすると安定した売上と仕事量を確保できません。場合によっては短期のバイトを雇わなければならず、効率も悪く、不安定雇用ばかりが増えてしまいます。
客からすると祝日は高いうえに混んでいます。
また今回のように、たまたま祝日に台風が直撃したりすると、危機的状況になります。

祝日に追いつめられる非正規労働者

多くの非正規労働者にとって、祝日は地獄のような制度です。
時給1000円だとして、祝日が3日あれば21000円も減収になってしまいます。
年末年始などは50000円近い減収になることもあります。月手取り12~13万で暮らしている人からしたら、食費や光熱費にも事欠く状態です。
「年越し派遣村」などの例もありましたが、実際困窮する人が出ています。
自己都合で休んだのならまだしも、頼みもしないのに国が決めた祝日で強制的に休まされ、休業補償も雇用保険も適用されず、遊びに行こうにも混んでいて高く、さらにはそのせいで前後に仕事が忙しくなり自分の有給は消化できずに残っている、というはめになりかねません。

社会インフラがストップする

祝日が休みでも、役所病院銀行その他もろもろ窓口業務が休日モードなので、なにも用事が片付きません。
「急に体調が悪くなった」「給湯器や水道が壊れた」「賃貸で部屋の鍵を紛失」などのトラブルに見舞われても、それが祝日だと一気に事態はより苛酷になります(土日もそうですが、祝日があるとよけいにリスクの高い日が増えるわけです)。

解決策を考える

「そうは言っても日本人は働きすぎなんだから、これで祝日までなくしたらぜんぜん休めないのでは」と思うかもしれませんが、解決策はあります。
祝日を廃止したうえで、同じ日数を「個人の祝日」に振り分けてはどうでしょうか。
「アニバーサリー休暇」を導入している会社がありますが、それを社会全体に広げるイメージです。
たとえば自分や家族の誕生日、結婚記念日、おばあちゃんの命日、なんなら「推し」の誕生日でもなんでもいいので、本人の好きな日を決めてもらい、祝日に設定します。家族でそろえれば旅行や親戚の集まりにも便利です。
どうしても現行の祝日に休みたいなら、その日を指定すれば済みます。
非正規労働者にも適用できますが、有給であることが条件です。せめて「有給でないなら土日以外休まない」という選択ができるようにすべきです。

自分だけの祝日に空いている観光地でのんびり遊べ、混雑するお盆や年末年始に子連れで帰省する苦労もなく、平日の通勤ラッシュも緩和され、年間を通じて安定して均等に業務が処理され、「祝日貧困」に陥る人もいない、という未来が可能になるのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?