腎臓病でも楽しく食べられるレシピ
当院は一般内科に加え循環器内科と腎臓内科の診療を行っております。
そのため腎臓病の方も多くおられます。
腎臓病の進行を抑えるには定期的な受診に加え、規則正しい食生活が重要です。中でも食事療法はとても大切な役割を担っています。
今回はそんな腎臓病でも食べることが楽しくなるレシピや工夫について栄養士さんに聞きました。
腎臓病の方への食事や献立は難しい、おいしくないと思われている方も多いかと思いますが、腎臓病の初期段階ではむしろ健康食であると考えられます。
薄味にして肉や魚などを食べ過ぎず、野菜もほどほどに召し上がっていただければいいかと思います。
しかし、腎臓の働きが1/2以下になるとタンパク制限が必要になります。
タンパク質食品の目安は健常者の半分程度になります。
同時にエネルギー確保のために糖質や脂質の需要が高くなるため調理方法に工夫が求められます。
腎臓食チェックポイント
① 食塩は控えめにしましょう
塩味の代わりに出汁のうまみや酢の酸味、香辛料を利用しましょう。汁物、漬物、麺類は塩分が多いので注意しましょう。
② タンパク質の摂り過ぎに注意
肉・魚・大豆製品など良質なタンパク質が摂れる食品は量を守って毎食、食べるようにしましょう。
腎臓の働き具合によってタンパク質の量を加減してあげる必要があります。食べ過ぎてしまうと腎臓への負担が増え、処理しきれなくなり、さらに悪化する可能性があります。
詳しくは管理栄養士に聞いてください。
③ カリウム・リンに気を付けましょう
カリウムは「水にさらす」などで減らすことが出来、リンを多く含むハムやちくわなど加工品を控えましょう。
④ 充分なエネルギーを摂取しましょう
多めの油で炒めたり、天ぷらやフライなどエネルギーアップをし、必要なエネルギーの不足の無いようにしましょう。
2種類の献立を載せましたが、まだまだおいしいメニューがありますので
機会があればまたご紹介します☆
カリウムの数値は生で計算しているので水にさらしていただいてから調理すると2~3割減ります。
市販のものも上手に利用すると少し時間の短縮や調理負担の軽減も可能になりますね♪
いかかでしょうか。
腎臓病とならんで糖尿病でも食事療法が行われます。薄味にする、カロリー計算をする、バランスを考えるなど、何も考えずに食べていた物を、少し考えて食べるだけでも効果が出る可能性があります。
また制限や食べないものを作ってしまうと、かえってストレスとなる可能性もあるため、食べ方や食べる順番、食べる時間などを考えて工夫することを大切かもしれません。
生活習慣病はその名の通り生活習慣による影響が大きいため、日常でどれだけ意識できるかがポイントになります。
できることを少しずつ増やして豊かな生活を送りましょう。
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