食事が先か 運動が先か
生活習慣病やフレイル、サルコペニアといった状態の場合、食事や運動を勧められます。
このブログでも何度も取り上げています。
今回は食事と運動の考え方について勉強していきたいと思います。
生きていく上で命を保つためには、まずどちらが必要でしょうか。
当然食事です。食べないと命を保つことはできません。
正直運動はしなくてもすぐに命が奪われることはありません。
病気や入院などでベッド上での生活が長くなると廃用症候群という状態になります。
筋力が低下し、立つ、歩くなどの機能が低下してしまっている状態です。
この場合、リハビリテーションを行い体力や機能を回復していきます。
その際にもやはりまずは食事です。
栄養状態がよくならないと運動をしても命を動かすことにエネルギーが必要なため、筋肉などは後回しになります。
十分な栄養があってこそ、筋肉や運動機能の改善があります。
このように表現するとまずは食事が大切と感じると思います。
では運動の面からも見ていきましょう。
確かに食事から体を動かすエネルギーを得る訳ですから大切なのは当然です。
しかし大切なことは栄養を吸収しやすい体になっているかと言うことです。
例えば、口から摂取した栄養はどこを通って全身に運ばれるでしょうか。
それは血管、血液です。
全身に張り巡らされており血管の中を血流に乗って全身の組織に運ばれます。
つまり血流が悪くなっている場合はその組織まで運びにくくなります。
体が硬かったり、歪んでいたりすると血流が悪くなりやすいためこのようなことが起こると予想されます。
運動は全身の血流を良くしますし、柔軟性が上がることで、その部分の血流が改善します。
結果摂取した栄養を効率よく全身に運び消費することができます。
食事でいくらいいものを摂取して、いくら高価なサプリメントを摂取しても、全身に運ばれなければもったいない限りです。
まずは食事が大切であることはいうまではないですが、食事をより効率よく摂取するためには全身の血流を良くすることが大切です。
血流を良くするためには、体の歪みや柔軟性を修正する必要があります。
そのためにはストレッチや筋トレ、ウォーキングなどの運動が必要です。
その他体を温めたり、呼吸を整えることも効果的です。
血流を良くすることは組織の修復や自然治癒力の向上にもつながります。
サプリメントの摂取に関しては別の記事も参考にしてみてください。
人間の体は様々な機能が備わっており、知れば知るほど美しく、素晴らしいと感じます。
しかし現代社会はその体の機能を使わなく、使えなくするばかりではなく、本来備わっている機能を低下させてしまっています。
ストレス、スマートフォン、パソコン、偏った食事、運動不足などなど。
体のことを知れば知るほど、いかに本来の機能を使っていないかがわかります。いかに体を痛めつけているかがわかります。
今出ている症状が実は習慣的に行っていることが原因かもしれません。
ほんの少し意識を変えるだけで治ってしまう症状もあると思います。
そのような少しのアイデアや知識を今後も共有できるように発信を続けていきます。
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