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ヤフオクに「ほぼ定価」の商品が出品されてる理由

ニッチな副業を紹介している副業フクロウ🦉です。

ヤフオクに出品されている「ほぼ定価」の商品。

ヤフオクを何度か利用されている人なら、見かけたことがあるかと思います。

たいていオークション形式ではなく即決価格で出品されています。


普通に考えるなら、

「新品でも安くないなら、オークションサイトで買うより大手の通販サイトで購入した方が安心感がある」

という理由で購入を避けますよね。

しかも、このヤフオクで定価出品されている商品は、たいてい価格コムで調べたらもっと安く買えるサイトがみつかります。


ここである疑問が浮かびます。

それは「なぜ、ヤフオクでほぼ定価の商品を出品するのか?」ということ。


その答えは単純に「売れるから」です。


この理由を「販売者」「購入者」に分けて解説します。


「販売者」側の心理とメリット

販売者に対する疑問

「1万円で購入した商品を1万円で売ったら利益ないですよね?」

さらにヤフオクの場合、出品した商品が落札されるとシステム利用料8.8%(プレミアム会員未登録の場合10%)がかかります。

貰い物やどうしても返品できない商品を少し損してもいいやと売るのでしたら、まだわかりますが、いったいなぜなのか?

当然ながら、しっかり利益がでるから出品しているのです。

まず出品する商品は、実店舗またはネット通販で普通に買いますが、売れ筋の人気商品かつ、割引価格もしくは10%以上の程度のポイントが付くものを選びます。

その際の基準としては、システム手数料を引いても、ポイントや割引された価格を引いて商品価格の10%程度は利益がでるもの。

商品ジャンルは、数万円から10数万の高額商品を必ず選びます。

具体的な商品だと、テレビやカメラ、パソコンなど家電が多いです。

このように販売者は、ヤフオクでほぼ定価の商品を売っても、付加ポイントや割引分で利益がでるのです。


「購入者」の心理とメリット

次に

「売る側に利益がでるのはわかったけど、わざわざ、ほぼ定価の商品をヤフオクで買うかな?」

という疑問にお答えします。

買い物におけるネットリテラシーの高い人は、欲しい商品がある時、まず商品名で検索して最も安く購入できる通販サイトを探します。

次に、ヤフオクやメルカリ、ラクマなどネットオークションやフリマアプリで同じく検索。

それらを比較して、最も自分の満足できる価格で販売している場所で購入します。

しかし、ここまで徹底的に調べ上げてから購入する人はほんの一部。


普段からヤフオクをメインに買物をしている人は、いちいちほかのサービスと価格を比較しません。ヤフオクにある商品はなんとなく安いという感覚が植え付けられているからです。

楽天モールでよく買い物をする人が、格安SIM、ネット銀行、クレジットカードなど、いわゆる楽天経済圏と言われる楽天の複数サービスを同時に使うことでポイントが集まり、相乗効果で利益を享受できるように、Yahoo経済圏の中で生活してTポイントなどを貯めているユーザーも多く存在します。

そのようなYahooのヘビーユーザーは、日常的にヤフオクで不用品を出品しています。

そして「ヤフオクでほぼ定価の商品を買う」ことの最大の理由は、ヤフオク出品の売上金を使って買いたいというインセンティブが働くから。

不用品をヤフオクで売って得た売上金は、Yahooマネーにチャージすることによりヤフオク内の商品を買う資金にすることができるのです。


こうしてヤフオクでほぼ定価の商品が売れる

不用品を売って得たお金を欲しい商品の資金として使えると、人はすごく得したような気分になります。

たとえば、Aさんがほぼ定価の1万円で高級ドライヤーをヤフオクに出品しました。それをBさんがヤフオク出品して貯めていた売上金5000円を使って落札。実際に支払ったのは売上金を引いた5000円です。「定価の半額で買えた!」と喜ぶBさん。よく考えるとけっして得をしているわけではないのですが、そのことには気づきません。

じつはこの高級ドライヤー、Aさんは検索して最も安かった通販サイトで8000円で購入したもの。それを定価の1万円で出品したのでした。

売れ筋の商品でさえあれば、このように「ほぼ定価の商品」でもヤフオクに出品すると売れてしまうのです。

出品する商品を購入する前にヤフオクに出品して、落札されてから買いに行く「無在庫転売」が流行ったこともありましたが、現在ではヤフオクの規約違反です。


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