楽譜・音符は読めないのが普通です

JBAゼミの資料をまとめている途中で、ちょっと思った。

「学生が譜面が読めないのは普通!」
と考えるといろいろスッキリする。

小学校中学校の授業で取り扱われる譜面に比べると、
吹奏楽の譜面は性質が多様で複雑。
それを「譜読みしときなよ」だけで放られても、
読めないものは読めないw

4拍子が主流のご時世、3拍子の譜面が来たらまず小節を数えるのは難しい。

maestoso=荘厳に、といっても、荘厳の意味がピンとこない。

「だるせーにょ」と言われて
それが段取りを示す記号の言い方だなんてわからない。

臨時記号がどこまで有効かなんて1回の授業でしか教わってないし。

読み方を知ってしまうと、
読めない人が譜面を見たときの混乱っぷりは理解不可能。

読めることがエラい訳じゃないんだけど、
やっぱり楽譜はそれなりに高度なメディアであること、
だからビギナーに手ほどきをする場面は、部活でも必要だと思う。
読めなくても当然、みんなで覚えよう、ってなれば良い。

学生のパート譜に何を書いているのかを、
先生がチェックする機会があっても良いのかも。
壮絶な工夫をして楽譜を見ていることがわかったり、
伝聞した言葉を誤記していたりとか(笑)
なかなか面白いんです。

まず、金管の指番号が派手に違っちゃってる子、
臨時記号はすべて半音上だと思っちゃってる子、
タンギングをタンニングと書いた子、
すべての音符にどれみふぁそらしどと平仮名で書く子、
Suspended Cymbalをサッシンと書く子 (これは多い!!)

けど、これ知ってる人は笑い話にしているけど、
本人たちにしてみたら、知らないからそうなってるんですよね。
その一生懸命さゆえの、エラー。
素敵なのです。いいんです。
馬鹿にしちゃいけない。

きちんと、教えて差し上げましょう。
そして、覚えて頂きましょう。

(2014.12.4)

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