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ふくだいいくこのご指導ご鞭撻(Web版)

福岡大学の一般入試にむけたお話です
福岡大学を第1志望とする受験相談をされときにする話と思って読んでください


受験全般について

受験方式・日程・回数

得意科目が系統別で傾斜配点がかかっているなら、系統別日程の受験をするのもありだと思いますが、基本は前期日程2回くらいが妥当だと思います

共通テストは記念受験に留め、その結果を当てにしません

共通テストを当てにしない理由は山ほどありますが
福岡大学合格の勝率を高めるのに時間・お金・労力・気持ちを集中するためです

共通テストを当てにしない理由のあれこれの一部
【 試験に起因する理由 】
・共通テストはまだ未熟なテストで難度が安定しない
 →受験の計画・戦略が立てにくい
 ・今までの模試でとれてなければ試験当日取れるはずはなく、
 ・難化すれば、平均の下げより大きく失点し(相対的に不利)
 ・易化すれば、平均の上げにはついていけず(相対的に不利)

・共通テストの勉強に時間を割いたとすると、そのあと福岡大学の入試までは3週間しかない

・共通テストの準備は時間がかかりすぎる
(英語の場合)
 ①1回分の試験時間が筆記 80 分+リスニング 30 分( 110 分)
 →その時間があれば一般入試の勉強できる
 ②1回分の英文量が多く、復習・見直しに時間がかかる(点数が低い人ほど時間がかかる)
  知らなかった単語を確認して、
  読めなかった文の構文分解をする(文型を取る)、
  解答の根拠を探す、
  リスニングはスクリプト(原稿)を見ながら聞き直す
 →その時間があれば一般入試の勉強できる
or③解答後は答え合わせだけして時間の短縮をする
 →そんな作業をしてたら何もできることが増えない(ただの時間の無駄)

【 受験生に起因する理由 】 
・基礎学力を土台とし、活用能力をはかる試験を受けるための基礎学力が十分身に着いているとはいえない
 →そもそも活用能力(解法テクニック・解き方)以前のところに課題がある
・受験校入学のために必要不可欠な試験ではないので、それに向けた勉強、模試などの試験中、試験後の復習など、あらゆる点で「真剣」になれない

《参考》
得意科目で目安得点率の上限にタッチしてない場合は「併用」すら諦めた方がいいです、とよく言ってます(人文学部の場合は 72 %)

https://passnavi.obunsha.co.jp/univ/5020/difficulty/

後期日程を見据えて

また、残りの期間の学習は、後期日程を見据えます
後期日程の受験科目(2科目)を軸に3科目の学習をします

推薦A方式と同じく2科目での受験になります。
仮に2月の系統別・前期の3科目の受験に間に合わなくても、
3月の2科目受験なら 65 % 取れる人は4月から福大生です🌸

文系なら社会が得意科目で英語・国語をおろそかにして、
理系なら理科が得意科目で英語・数学をおろそかにしていると、
もしものときの道が絶たれます
得意教科・好きな教科に逃げずに、英語・国語、英語・数学に向き合いましょう

その他、入試の仕組みについての話はこちら

福岡大学合格のために、併願校の受験準備をきちんとする

福岡大学が第一志望の場合、おそらく候補としては
・九州産業大学
・中村学園大学
・福岡工業大学
・久留米大学
このあたりの大学だと思います

「○○大学は行きたくない」というような発言をたびたび耳にします
「行きたくないなら、その大学で求められる問題はちゃんと解けて。満点とは言わないから9割は取れてよ」と返します

併願校の受験は「受かるかどうか」よりも「受かり方」が大事

福岡大学よりも偏差値の低い大学の入試問題は基礎的で素直な問題が多いです。そういう問題を確実に正解できるようになることが、福岡大学の合格につながります
併願校は「ノー勉で受かった」より、「きちんと準備して、きちんと受かる」ほうがかっこいいし、かわいいし、うつくしいです

こたえ( Twitter が開きます)

そもそも、1 ~ 10 までわからない 10 を吸収しようとするよりも、
6 ~ 8 わかって、残りの 2 ~ 4 を吸収する方が短時間で、負荷も少ないです
「けっこう分かる問題」の中の「分からなかった問題」にきちんと向き合うことが結果的に効率的な学習となります

受験全般(まとめ)

・共通テストに充てる時間を減らして、一般入試に向けた勉強をする
・まずは併願校に向けた勉強を丁寧にする(年内に3か年全日程をやりきるくらい)
・後期日程も見据えて、科目の偏りなく勉強する(好きな科目に逃げない)

英語の勉強(具体的にどうするか)

日々の日課

・英単語チェック
・問題集の周回( NextStage や Vintage など)
 平日1日 100 問(~ 200 問)
・過去問ドリル

・英単語チェック

・分からない単語に出会ったら単語帳で調べて印をつける
・載っていない単語は後回し
・定期的に見直す

https://note.com/fukudai/n/ne7d8f886b7c2 ここで詳しく説明

スマホやタブレットで調べても、「その時だけやり過ごして終了」になるので、あとに残る、積み重ねになるものが必要で(単語帳に残す)、
その語が受験で重要かどうかの判断は自分ではできない(載っている or 載っていない、で判断)

調べる作業を除いて、単語は1日 20~30 分くらいをずーっと続けるイメージです。なので、「単語○○章までやり終わりました」とかはあり得ません。逆に「○○章まで大丈夫」も同様にあり得ません。

単語不足を心の底から感じたときには、定期的に単語を多めにやる時期をつくるといいです
他にもやることたくさんあるので、「まずは単語から」の「単語で1日終わった」ということがないようにしたいです
単語に60分以上は時間のかけ過ぎのように感じます

・問題集の周回( NextStage や Vintage など)平日1日 100 問(~ 200 問)

この手の問題集は 1000 ~ 1500 問位掲載されているので、平日1日100問進められば、2週間(3週間)で1周できます、使い慣れてて、1日200問できるなら1週間(2週間)で1周できる計算になります

こういう問題集は隅から隅までやるものなので、

文法はもちろん、

語法も、

イディオムも

会話表現も

単語・語彙も解いて覚えていきます

〔Ⅲ〕短文完成(空欄補充)、〔Ⅴ〕整序英作文での出題だけではなく、読解の英文中や空所の前後で問題につながることがあります。
会話形式の問題が出題されないだけで、読解の中で会話表現がでることもあるし、会話表現のページに掲載されている問題がⅢやⅤで出題されることも当然あります

また、解いて覚えることも重要です。
答えを書き込んでそれをなぞるように眺めてるだけでは、「そのページの答えを覚えること」はできても「そこで重要な事項」を覚えることはできていないと思います。
定期テストで出題されるそのままの問題は解けるかもしれませんが、入試で出題されるときには、何が問われているか分からないまま間違えることになります。
そもそも、見て覚えるができる人が今この記事を読んでいる可能性は低いと思います。

この1日100問(/200問)が消化不良になった場合、土・日・祝で調整します。また、その日の分をやり終えたら、過去問ドリルをする時間に充てます

・過去問ドリル

入試の問題(どのような問題が、どの程度の難しさで出題されているか)を知るための資料としての価値よりも、問題・解答解説それぞれ1冊にまとまっていて、勉強がスムーズに進めることができる価値の方が高いと思います。
個人的には勉強道具というよりも受験生にかかる手間・ひまを取り除く時間を圧縮する、加速装置のつもりで作っています。

大問別演習|過去問はこの順番|

  1. pronunciation 〔Ⅳ〕 ※終わったら繰り返し

  2. Grammer & Writing 〔Ⅲ〕〔Ⅴ〕※終わったら繰り返し

  3. Translation 〔Ⅰ〕

  4. Reading 〔Ⅱ〕

Ⅲ・Ⅳ・Ⅴは何度も周回し、Ⅰ・Ⅱは1回をとにかく丁寧に

まずするべきは〔Ⅳ〕の発音・アクセントです
英単語の勉強に近く、負荷が小さいので進みがよいと思います
30分程度で1周できるよう、21年分の再生リストを作成しています

併願校の準備をしながらでも取り組むことができます。
また、1か月後にはもっとやるべきことがあると思うので、今のうちにきちんと取り組んで、1か月後には30分でさらっと復習できる、という状態を作っておきたいです。

併願校の準備が終わればⅢ・Ⅴのドリルです
これは問題集と併せて入試まで繰り返し解いていきます
(初見の問題は赤本や、入学試験問題集の前期日程を使うとよいです)
Ⅲは「適していないもの」を選ぶ問題も見ておくといいです(2021系統別、2019前期③・⑤で出題があります)
Ⅴは提示された日本語を、別の日本語へと訳しなおす和文和訳の練習が必要で、過去問ドリルではすべての問題を和文和訳をつけています

《ちょっとお知らせ》
ここまで丁寧に読んでくれた人へ
気になることがあったら Twitter の DM に
「🐦こんにちは🐦」から始まるメッセージをくれれば返事をします
《ちょっとお知らせ》おわり

〔Ⅰ〕下線部和訳と〔Ⅱ〕読解(空所補充/内容一致)は、下線部和訳から

ⅠとⅡの読解の問題は、Ⅰの下線部和訳を丁寧に進めるところから始めます。
①問題を解く(多分あんまり解けない)
②答え合わせをする
③単語帳で意味を調べながら全文を和訳する
 ・知らない単語を覚える →これは自分でできる
 ・文の構造が分からないところ指導者に聞く →これは自分ではできない

A方式 推薦入試とは違って一般入試は「時間が足りない」ということはないので、入試の日までどれだけ丁寧に勉強したかが重要になります。
同じ「英語」の試験でも種目が違う競技になると考えましょう。

一文一文丁寧に読むことができるようになってきたあと、〔Ⅱ〕読解に進みます

読解問題で伸び悩むほとんどの人が
❶「雑に読む」
❷「答え合わせだけする」or「和訳をちらと見て、『そっかー』」で終わる
以下、❶と❷を繰り返しになっています。

〔Ⅱ〕の内容一致で全問正解できないということは「本文か選択肢、またはどちらもを読めてない」という証なので、たくさん解くより解いた後の復習に力を入れた方がよいです。
Ⅲで全問正解するよりも、Ⅱで全問正解する方が簡単なので、間違えた場合には重く受け止めましょう。
他の科目との兼ね合いにもよりますがⅡも復習の段階で全文和訳をノートに書きだしてみるとよいです。手が止まったところに今あなたの学ぶべきことがあります。

過去問ドリルや過去問演習は、日々の日課を消化したあとや土日祝のまとまった時間を確保できると気にするのがよいです。
よく言われる「時間を計って通して解いてみる」は1回分だけでいいと思います。推薦と違って、「時間が足りない」ということは基本的にないです。

最後に

ここで紹介したように、過去問を丁寧に取り組もうとすると、かなり時間がかかります。共通テストの対策にかかる時間を大幅に削ってでも、この時間を確保することが福岡大学合格のカギとなるでしょう。
ただし、現実問題として学校の授業・講座があるでしょうから、その時間はその勉強(共通テスト対策など)に注力して、その代わりその場で終わらせることが大事です。
そうした講座も、授業や講座を「切って」生活習慣が乱れるよりもまだ学びがあると思います。

やったほうがいいことは無限にあるので、やることを絞ってとことん丁寧に勉強しましょう
春を笑顔で迎えられるよう応援しています🐦


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