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押し引き本の売れ行きと増刷の見込み

増刷とはどういうときにされるかというケーススタディとして。
出版の話ですけど、麻雀本の例ばっかなので、「たそ麻」「しょぼ中」の両方に入れます。決して、数を稼ごうという理由で両方に入れるわけじゃないんだからね!

押し引き本の発売から1週間経った。出版社の人に売れ行きを聞いた。

「ネットは絶好調、書店はまーまーって感じです。コンビニは不明」

「そうすか」

「ネットで売れることを見越して在庫を多めに1000冊持っておいたんですよ。なのでまだ在庫は足りてますけど、ネットの動きがさらに加速したり、それが本屋にも波及すると、増刷も視野に入ってくると思います」

「加速は無理すね。つーか、もう息も絶え絶えなので、ここからはもう堕ちるだけでは」

「まあ加速はないとしても、今後も悪くない感じで動いていけば増刷は十分ありえて、会社としてもその態勢を取ってます。これから書店がどうなるかでしょうね」

「そうすか」

「返本が返ってくるのはまだだいぶ先なので、その前に足りなくなってくることは十分ありえるので」

「コンビニは置く期間が短いから、すぐ戻ってくるんじゃ?」

「1~2ヵ月です」

「あ、けっこう長いすね」

「なので、戻ってくるまでまだ間があるんですよ。コンビニでの売れ行きはまだ情報ないんですけどね」

という話だった。

一般に増刷というのは、よく売れたらされるという認識だと思う。

ミクロに見ると、もっと具体的だ。

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