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ダンスは土着から生まれてくる

土曜日、シカゴフットワークのレッスンで、膝を左右にカパカパ開く系のゴーストという技をやったんだけど、そのときの説明で、

シカゴボッピングというダンスがあって、このゴーストって技はそっちから来てるんだよ。
2010年くらいのシカゴでは、シカゴフットワークよりボッピングをやってる人数が多いくらい流行ってて、たぶん日本人でやった人は一人もいないと思うんだけど、こういう動きが多いダンスだったんだ。
だからシカゴに行ってこれをやると、おーわかってんな!って感じで受けるよ。

と先生が言ってた。

ボッピングって初耳だったから、レッスン終了後、先生に聞いてみた。ポッピンかと。
ポッピンというダンスがあって、これはメジャーなんだわ。それの地域限定版みたいなことかと。

そしたら、違う違う、pじゃなくてb、poppinじゃなくてboppinだと言われた。

10年前のシカゴでは大流行してたけど、シカゴ外では皆無だったし、今ではシカゴでも誰もやってないよ。
シカゴフットワークはチャールズとかが世界に持っていったから、それで広がった。そこで違いが出た。
あとはデトロイトジットとかさと。

デトロイトジットというのも初耳だったから、これも聞き返したらjitだと。
シカゴフットワークみたいなダンスでフロアもあったりすると。

ググってみたら、どっちもYouTubeにはあった。

ボッピン(bop)↓

確かに膝をカパカパしてる。

ジット(jit)↓

ハウスにしか見えねえけど、全然違うという解説があった↓

最近、ストリートダンスのジャンルに興味あって、名前に詳しくなってるんだけど、それでも、こんな日本人は全然知らないようなやつがまだ出てくる。

世界には広まらない土着ダンスがいろいろあるんだね。

すべてのダンスは土着で生まれる。それがなんらかの理由で世界に広まったり文化として残るのもあるし、しばらくして消えていくのもある。ダンスとはそういうものらしい。

今はグローバルな時代なので、文字や映像では文化の土着性って薄れている。言語の壁は今もあるけど、その内側はひとつの文化圏となりやすい。

でも、ダンスの世界はいまだに土着性が生きてるね。日本では地域ごとの盆踊りの違いみたいなのってないけど、アメリカの黒人文化にはそういうのがあるらしい。

3ヵ月くらい前に、シカゴフットワークのワークショップに行ったとき、シカゴフットワークは初めてだというにーちゃんが、やけに足技が上手かった。聞いてみたら、ビバップジャズをやってたという。ビバップジャズ? 何それ?

こういうやつらしい↓

ジャズをつけずにBE BOPと呼ばれることが多い。BE BOPという音楽ジャンルから出てきた。

これも知らずに見たらハウスだと思うわ。ダンスの世界って広いよなーとつくづく思う。

追記:いったんは103円の有料noteとして公開しましたけど、あまりにダンス特化の内容で、これに興味ある人がマガジン購読者にいると思う方が無理あるので、無料(形としては有料の全文公開)にします。

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