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自称雀ゴロが歌舞伎町の闇に堕ちた日

愚かな初老の末路

むかしむかし、といっても2ヵ月くらい昔にすぎないんじゃが、東京のかたすみに歌舞伎町ドンジャラに溺れる愚かな初老の男がおった。

男は、雀ゴロを自称しながら、歌舞伎町の養分としてドンジャラを打っては諭吉君を失うのを趣味にしておった。

ある日のこと、男はゴールドの臭いにつられて歌舞伎町にふらふらと迷い込み、エルドラドと名付けたフリー雀荘に入った。そこで地獄を見ることになってしまった。

高い祝儀牌があるだけで、自分が損するリスクにも気づかず、金の臭いがするような気がして地獄を見たのじゃった。これはそんな初老が転落した記録である。

その日のことは思い出したくもないからnote化しなかったのだが、コロッケ不足の折、やむをえない。嫌々ながら思い出していこう。

それは11/13のことじゃった。ジャズダンスの帰り道、ダンスの帰りに麻雀をするのは、疲れてるからほどほどにしとけと何度言ったらわかるのか、愚かな初老は新宿で下車し、歌舞伎町にフラフラと向かった。そして地獄店(旧名エルドラド)に吸い込まれていった。

店に入るとフリー3卓、セット1卓が立っていた。わしと同じような愚か者がいっぱいおるわ。

卓に案内された。客4人。

1戦目

下家の客のたてがみがすごい。ここは動物園なのか?

リーチドラ1のカン5s待ちをアガった。

オーラス、たてがみに2000点の3枚を振り込み。3着に堕ちた。

2戦目

たてがみにマンガン3枚を振り込み。

メンピン一発ツモイーペーコー赤のハネマン2枚をツモ。こういうのをアガると勝てる。

500・1000の2枚をツモられ。この店はこんなの茶飯事で、500・1000の3枚だってある。

オーラス、500・1000ツモ。同点上家でトップだ。やったぜ。

3戦目

見栄春似の客がツカない。ツカない人がいてくれるのは助かる。ぜひそのままでいてもらいたい。

リーチの一発消しをしたら上家にハネマン4枚をツモられた。痛ぇ。

ドラの9pをトイツ落とししてクイタンへ。1000点は2500点をアガりきった。こんなの歌舞伎町では常識だ。

虹赤入りのリーチ。カン4p待ち。これはアガれず。

オーラス、親でダブ東トイトイを3フーロしてテンパイ。ダンラスから出たので、あっさりアガって飛ばした。他の2人が高い手をアガってて、親マンをアガってもアガ3だ。

アガった方が得なのか微妙な感じだけど、トイトイの東だし、しゃーねーよな。アガれる手はアガって、もらえる飛び賞はもらっておくのが歌舞伎町の流儀だろう。この回は3着。

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