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祝儀長者は俺だ

俺にはアドゲーが必要なんだ

今日はダンスの帰り道じゃない。わざわざ家から新宿へ。アドゲーを打ってもなんにもならねーのに、なぜわざわざいってしまうのか?

いや、なんにもならないってこともないか。週1くらいは麻雀を打ってないと、リアル麻雀を打てなくなる。

将棋棋士の先崎学さんの著書に、重いうつ病になったときのことを記した「うつ病九段」という本がある。その中に、うつになったら将棋が指せなくなり、すると自分に自信を持てなくなってしまったと書かれていた。将棋が強いという自信が自分を支えており、それがなくなったら街中に裸でいるような心細さになったと。

それを読んだとき、俺も同じかもって思った。俺も自分は麻雀が強い(はず)という気持ちが根拠なくあって、それが自分の根幹につながってるんじゃないか。

自分の麻雀に自信を持てなくなったら、Mリーグの記事を書くのも苦しくなったりするんじゃないか。ズバッと断定できなくなりそう。

そんなわけで、アドゲーを打ちにいくのは仕事上必要なんだわ。そうだ。そうに違いない。

というわけで、エネルギーチャージしに悪魔の街、歌舞伎町へ。

馬鹿店に入ったら、そこそこ客がいた。2卓立ってた。

出迎えてくれたねーちゃんが、いつもの人じゃなかった。髪が燃えるように赤いねーちゃん。かっこいいな。身のこなしからダンス系じゃなさそう。コスプレ系の人とか?

1戦目

卓に入った。コバゴー、感じいいおっさん、若白髪。若白髪はなかなか達者なんだよな。

東1、メンピン赤でリーチした。すると親の上家が追いかけリーチにきて、2軒リーチになった。

結果、上家からロン。裏ドラ表示牌にポッチがあった。こういうときは祝儀が1枚つく。なので3900点の2枚。

親で1000オールの1枚ツモ。

1本場、親、最終ツモでテンパイし、リーチに無筋の2mを押して、3m単騎の強引なテンパイ取り。

リーチの開かれた手牌を見たら36m。らっき!

上家「二択を間違えればいいのに」

いやいや、2mと3mなら3mが危ねーと思うだろーよ。

せっかく身体を張って親権を維持したというのに、次局、親はあっさり落ちた。

緊張感あるいい卓だわ。テケトーな打牌がひとつもない。空気が張りつめてる。

500・1000の2枚ツモ。めちゃ美味しいアガリだ。

ここで上家がプレートバックした。

オーラス、ダンラスの上家がリーチし、リーチ後に暗槓したのがドラ。そしてツモアガリ。

倍満の1枚だ。まくられたかと思ったら、1100差でギリトップ。

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