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麻雀プロの幸せ 絶頂期は今

バックギャモンが示す未来の麻雀の姿

一昨日、「バックギャモン1万戦」というnote記事をアップしたことで、バックギャモン元世界王者の方から連絡をいただき、GW期間中のイベントに誘っていただいた。

日本には世界王者経験者が何人かいて、中でも望月正行さんという方が一番活発に活動されているという認識なのだが、その望月さんから。ぼくの文章は以前から読んでたと。

そんな縁があったのでバックギャモンのことを考えてしまい、数年間お蔵入りになってた文章を昨日アップした。

ここから先は麻雀の話になる。

昨日の文章↓を読んでいただくとわかるように、

まあ読まなくてもいいんだけどさ、AIはバックギャモンの世界を革命的に変えた。単にAIが人間を凌駕したという話ではなく、エラーレートが発明されることで、バックギャモンがどういうゲームなのかより判明し、個々のプレイヤーの実力が数値化され示されるようになった。

数値化といっても、〇段であるとかレーティングいくつとか総合的な評価ではなく、一手ごとの差し手が数値的に評価され、その合算が実力値となるから、バックギャモンというゲームの実力とはどういうものであるのか明瞭に示されたといっていい。将棋も似たようなもんだ。すべての差し手にAIの評価値を出せるから。

ここに麻雀の未来があるよね。

まだ人間が主役でいられる時代

麻雀プロは今絶頂期にいるよ。Mリーグというものができて、社会的な立場が変わった。それまでは自称プロであって、実質的には文筆業だったり講師だったり雀荘勤務者だったした。確定申告の名目は麻雀プロじゃなかった。それが今では、麻雀プロという名目で税務申告するわけじゃないとは思うけど、企業から支払われる年俸は実質的にはプロとしての契約料だよね。今は名実ともにプロだ。

それはMリーガー32名だけのことで、残り2000名近くはどうなんだ?って疑問が出ると思うけど、どこの世界だってそんなもんじゃねーか。その分野の大きさによるけど、喰えるプロが32人って、そんなに変な世界じゃないと思う。ちなみに将棋の棋士は約200人だ。

今は絶頂にいる麻雀プロ。だが、おそらく今がピークだ。麻雀もAIによって解析され、麻雀の実力とはどういうものか白日の下にさらされる未来がくる。そのとき、麻雀プロの実力はどの程度なのか、アマチュアに説得力を示せるのか明かされる。

美貌やおっぱいの大きさにプロという名称の価値があるのか、麻雀の実力がエラーレートで示されるようになったとき、改めて問われることになるだろう。

かといって、強いけれども人気ないオッサンもプロとしては通用しない。プロの根本は強さではなく、金だからだ。麻雀の実力が数値化され可視化されたとき、麻雀プロのありようは強者なのかアイドルなのか問われ、新たなステージに行くことになるだろう。

将棋棋士では今3番手の永瀬拓矢王座がこんなことを言っていた。「将棋は暗記ゲームになっている」と。

今の棋士は人間同士では練習対局しない。家でAIをカチャカチャやって調べ、それを暗記するのが勉強法だ。バックギャモンもそうみたいね。AIをカチャカチャやるのが最強の勉強法。

麻雀もいずれそうなる。まだその日が訪れてないだけだ。

なぜ麻雀に最強AIは生まれてないのか?

では、麻雀のAIの発達はなぜ遅れたのか? 囲碁や将棋では人間をはるかに凌駕しちゃったのに、なぜ麻雀AIはそこまでのレベルになってないのか?

MicrosoftのsuphxやドワンゴのNAGAの強さは、人間の最強水準と同じくらいと考えられている。まだ人間を瞬殺できるレベルには至ってない。

その理由は1つしかない。

麻雀はむちゃくちゃ運ゲーだとか、麻雀のゲーム性に関わるそれらしいことはまったく関係ないと思う。

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