見出し画像

適切な点数申告のやり方は?

「麻雀界」6月号に掲載されたやつです。
noteを引用したプロの方は、論争に巻き込まれるのが嫌そうだったので、名前は出しません。

プロならではの作法

麻雀の点数計算について、最近 noteでこんな意見を見かけました。とあるプロ団体所属の方でした。

 公式戦の場は僕の中ではとても神聖で特別な場所です。公式戦での点数申告には特に気を付けています。
 アマチュアの方が参加される公式戦では気にしないのですが、クローズの公式戦では他家の点数申告に私は過敏になりがちです。
「三本五本」「ナナトーサン」「イチサンニーロク」。
 上記は実際に言われた申告です。自分の神聖な場所が汚された気がして、つい強い口調で注意してしまったもあります。
 第三者の目からプロとして見られている以上、その辺は気にして欲しいんです。
 麻雀プロとして見られているのは事実として、それを踏まえて所作や申告も出来るよねって見られているから僕を含め気を引き締めてやりましょうねっていう話です。
 少しでも麻雀のイメージが良くなり、プロと呼ばれる人達のイメージがもっと良くなることを願ってこの記事を書きました。(大意)

ここで言っている正しい点数申告のやり方というのは、タンピンドラ1を1本場にツモったときには、「せんさんびゃくにせんろっぴゃくはせんよんひゃくにせんななひゃく」と申告するということだと思います。

業界慣習として定着した

じつは、この言い方ってすごくわかりにくいよなーとかねがね思っており、ぼくは逆にこの言い方をしないようにしています。たまに麻雀プロの公式戦に出る機会があったときには「いちさんにーろくの1本場」と申告しています。

「せんさんびゃくにせんろっぴゃく」よりも「いちさんにーろく」の方が圧倒的にわかりやすくないですか。

外国を旅行してるとき1300を英語で言うのに「ワンサウザンドスリーハンドレッド」とは言わず、「ワンスリーゼロゼロ」と言うじゃないですか。それと同じです。

そして、積み場を足した数字を改めて言うのも複雑になるだけなので、何本場か言うだけの方がいいと思うのです。

このプロ団体所属の方は、わかりやすいかどうかの問題ではなく、公式に決まっている方式だから、それを守ろうよという話だと言うかもしれません。

ぼくの認識はそうではなくて、その方式が公式と決まっているわけではないのですね。その方式がきちっとしてる風だという理由から、いつしか多数派になっただけだと思ってます。

どのプロ団体でも新規入会者には研修をやっており、その研修でこのやり方が正式だと教わります。そこから年数が経過することにより、これが正式な方法だとみなされるようになったんでしょう。

ここから先は

1,195字
この記事のみ ¥ 114
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?