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最近読んだラノベ

定期購読者のニーズとズレすぎてるので、最後まで無料で読めるようにしておきます。
なお、ネタバレを遠慮なく含みます。


時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん

これは面白い。アニメ化されるのも納得。

こういう学園ラブコメって、目新しい展開は不可能で、ほぼ会話劇となる。
現実の会話って、突っ込み、あおり、皮肉、自虐などに満ちてて、面白い会話を大量に一作者が考えるって非常に難しい。
この作者は才能あるわ。こんな会話は普通の人が思いつけるもんじゃない。会話の切れ味では最高峰じゃないかね。

他のアイデアもすごい。
一例を挙げると、夜の街でヒロインが酔っ払いのおっさんに絡まれてるとき、主人公のにーちゃんが助ける場面。

にーちゃんは、おっさんに「〇〇部長、兄の結婚式のときにはお世話になりました」と声をかける。兄から重要な取引先の人だと教わりましたと。
仕事が絡み、身バレすると、おっさんは若いねーちゃんに絡むわけにはいかなくなる。
こうして窮地を脱した若い2人。
現場を離れた後、ヒロインはにーちゃんに聞く。「あんたお兄さんいたの?」
主人公は答える。「いないよ」
全部、おっさんを止めるための狂言だったという。高1の男の子で、こんな芸当できるやつがいたら、そりゃ女も惚れるわ。
ね、この場面だけでもすごいでしょ。

ロシア語ねーちゃんのキャラがすごいんだよな。
なんか漫画っぽい。4コマ漫画的。
キャラが立ってて、話の展開を説明しすぎなくて、字で書かれた漫画を読んでる気分になる。

これがヒットしたため、他にも外国美少女モノが増えることになった。

でも他のやつは売れてないみたいね。「ロシア語」は外国美少女って設定がすごいわけじゃなく、キャラと会話が素晴らしいから真似できん。

ただね、初老のおっさんとしては、1巻を読んだだけで先を読むか迷ってしまう。エロさゼロなんだよね。
エロどころか、心の中でときめいたりしてるだけで、告白に至る前の段階の微妙なツンデレの話が続く。もうそろそろ先に進んでくれやって気分になる。

ラブコメというより学園モノの度合いが高い。またラブよりコメの比重が高い。

放課後、ファミレスで、クラスのあの子と。

面白いし感じいい。
表紙イラストが魅力的だよな。
カップル2人が接近する内的な理由に説得力がある。
スピード感ある展開が自然な感じ。
2巻になり、2人は結ばれるけど、そう書かれてるだけでエロい描写なし。もっとエロくやってくれよぅ。
2巻完結なのか不明だけど、義理の妹とか、この先ドタバタできる配置は作ってあるね。

好きな子の親友に密かに迫られている

三角関係モノ。
美少女、茶髪ねーちゃん、主人公にーちゃんの3人の関係。
高嶺の花の美少女を好きな主人公に、茶髪ねーちゃんは「あたしはセフレでいいから」と迫る。
こうして2人はセフレ化する。
微妙な三角関係を感じ取った美少女にもライバル心が出てきて、あたしとも深い関係になろうと、主人公を受け入れようとする。
2巻はそこまで。

状況はいいんだけど、心理描写がそそらない。またエロい描写もない。
この作者は三角関係をやりたい人じゃないんじゃねーの?
三角関係には長所もあるわけだよ。寿司と焼肉を両方食ってる美味しさ的な。
エロい描写にしても三角関係にしても、そういう性癖を持つ人が押さえてほしいツボってある程度は記号的になる。とりあえずなんでもいいからこれだけは押さえてくれよと。
そういうツボを外してるんだよな。

わたし、二番目の彼女でいいから。

そういうツボを完璧に押さえつつ、魅力的なヒロイン2人を作り、話の展開も素晴らしい切れ味の『わたし、二番目の彼女でいいから。』の素晴らしさが改めてわかる。

俺は知らないうちに学校一の美少女を口説いていたらしい

部分的に再読した。

好きなんだけど、『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』を読んだあとだと、現実にはこんな会話しねーよなって気分になるね。

エロさゼロだけど、キャラも話の展開もすべてが優等生なので、これは許そう。

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