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なぜタッキーは風林火山を退団したか?

退団発表

7/1 18:00 タッキーの風林火山退団が発表された。

本人の強い退団意向があり、チームとして誠心誠意慰留いたしましたが、合意に至らずという箇所に強い意志が表れている。

と同時に、前原さん、藤崎さん、和久津さんは実質首だったんだなーと改めて感じられる。結果が出なかったからね。

業界騒然の大ニュースになった。

7/2 12:00 キンマwebに本人インタビューが載った。

ツイッターで見る限り、タッキーの言葉を素直に受け取ってる人が多いみたいね。Mリーグを辞めるつもりはないみたいねと安心する声多し。

この問題を読み解いていきたい。

なお、独自ニュースや裏情報はとくにないので、そういう期待には応えられません。また、タッキーやMリーグのマイナスになることは知ってたって書きません。

なぜ素直に理由を語れないのか?

まずね、キンマwebのインタビューを本人がツイートしてる。ここに注目↓

タッキー1

なぜ、当たり障りない気持ち悪い文章になってしまうのか? 素直に本音を語れない事情がありそうだなーって感じられない?

年俸の大きな変動は考えにくい

今回の件はプロ野球のFA宣言と比較して考えてみるとわかりやすい。

俺は野球については漫画で読んだ知識くらいなんだけど、プロ野球のFA宣言って、それに成功したら、年俸が数千万から数億に飛躍する大博打なんでしょ? 一流の立場として認知され、数億の金を得る。わかりやすい。

麻雀(Mリーグ)の場合、金が10分の1から100分の1くらいだけど、それはいい。俺がいいたいのは、タッキーがFA宣言して「さあ、セガさん、コナミさん、雷電さん、ぼくをいくらで買ってくれます?」と問いかけたとき、年俸が10倍になることはないってこと。

麻雀プロの評価って、まだ定まってないからね。

たとえば、コナミがタッキーを取ったとして、この表↓から

M全成績

1ゲームあたりの平均スコアは、タッキー+1.85、藤崎-6.59だから、レギュラーとセミ合計で年間30試合出るとすると、期待値はタッキー+55.5、藤崎-197.7となる。

1位5000万円、2位2000万円、3位1000万円のゲームで、期待値+250ptの補強にいくら出すのが妥当か? この問題って、まだ考え方が定まってないよね。

麻雀はだいぶ運ゲーで、選手の実力を細かく問う意味があるかもわからない。また、累積試合数が一番多い選手のヒサトですら120試合しかないMリーグで、その成績を実力評価に使えるかという問題ある。ふわっとした評価にしか使えない。

そして企業内では、チームを持つ効果がいくら程度の価値をもたらしてくれるかの答えも出てないだろう。

Mリーグ発足時に、最低年俸400万が決められて、以後は年俸について何も発表されてない。トップシークレットに近い。これは推測に過ぎないんだけど、1000万超えはいて、2000万超えはいないんじゃないかと思う。ハギーがどうなのかが最大の未知数。

という未整備の業界なので、FA宣言して、自分の価値を金で評価してくださいって主張しても空ぶるよと。

ここらへんが、タッキー本人が「きれいごとになってしまって」的な言い方をしてる部分だろう。

なぜ同じチームでは挑戦できないのか?

次にインタビューから↓

タッキー2

同じチームにいたら成長できないってどうして?

「ぶっちゃけ風林火山は年俸が上がらない、ちゃんと評価してくれるチームに行きたい」と言ってたら、すべて腑に落ちるんだけどねー。

しかしね、上に書いたようにMリーグはプロ野球ほど発展してないし固まってない。優勝貢献ボーナスみたいな発想があるかも不明だ。そんな状況で、プロ野球と同じようなFA宣言の一般論はストンと落ちない。

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