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若いYouTuberに説教しちまった

10月に新刊の路上販売をやってたときのこと。

その日はJR赤羽駅が最後だった。地味な感じのにーちゃんが来て買ってくれた。他の人もいなかったので、しばらく立ち話。

写真を撮ってもいいかという。どうぞどうぞ。YouTubeやってるので写真を載せたいと。

福地 へー、YouTuberなの? 登録者数は何人くらい?

自称YouTuber まだ始めたばかりで7人とかです。

福地 それはYouTuberじゃない。自称YouTuberだな。どんな内容をやりたいの?

自称YouTuber 麻雀の旅打ちをやっていきたいんですよ。そのために会社をやめてガチで取り組もうと。

むむ、会社をやめる? 危うい雲行きに俺の眉が曇った。

彼は大学には行ってなくて、高卒で建設系の会社に入った。今は20代前半か20代半ば。今の仕事に不満はないけど、旅打ちYouTuberをどうしてもやってみたい。なので、会社にもその話をして、半年くらい旅打ちYouTuberをやったあと、戻りたかったら会社に戻ってきてもいいと話がついてるという。

むむむむむ。俺の眉はますます曇った。

そのあと、俺の新刊を買いにきてくれた人が何人かいて、販売&サイン書き。最後は完売しちまって、来てくれたのに本はないという人が2人出てしまった。

それらが落ち着いたあと、言わずにはいられなくて自称YouTuberに説教しちまった。

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