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復活した人たち

復活1号

数十年ぶりに連絡をよこした出版系の知り合いがいる。去年だったかFBで連絡がきた。

彼は、俺がフリーランスでようやく真面目に仕事をし始めたきっかけを作ってくれた人だった。

彼はとある出版社の社員で、今度うちの会社でこんな雑誌を作るから、フリーランスの立場でこんな業務をやらないかと。

当時、俺は出版社・竹書房を辞めてフリー雀荘のメンバーをやってた。彼からの依頼により、俺の出版系フリーランスとしての人生が始まった。恩人だよね。

その仕事を始めてからわかったんだけど、彼が俺に連絡をよこした一番の理由は、社内に麻雀のメンツが3人いるから4人目が欲しいということだった。そっちが主かよっ!

よく一緒に麻雀したわ。そこの社内に、プロ連盟で当時ブイブイ言わせてた人もいて、俺と彼の2人がいつも勝ってた印象だ。ちょっとくらい勝ってても勝ってたと認識しない俺が勝ってた気がするわけだから、ほとんど毎回勝ってたんじゃないか。

ちなみに、そのときのプロ連盟の人というのは、この動画↓の左側の人。彼とも何十年か会ってねーぞ。

まーいいや。話を戻そう。とある出版社の社員で、俺にこんな業務をやらないかと言ってきた人の話だ。

彼とは、なんとなく気があった。空気を読もうとしない姿勢がたがいに似てて。

彼は当時、何事も裏から見ようという姿勢だった。たとえば、仕事上の取引先のことを「利用し利用される関係ですよ」と言うとか。

いやいや、ビジネスってそういうもんだし、それは言い方を変えたらウインウインだろ。なのに、かならずえげつない表現を選ぶ。とにかく世の中を裏から見ようとする。力関係的な視点が好きというか。

彼は、そこの出版社を首になったんだよな。何かやらかしたわけじゃなくて、単なる人減らし的な理由だったと思う。

どう見ても、この先はフリー雀荘のメンバーかなんかになって、買い物に行ったとき、代金の3000円くらいを握りしめてトンズラし、そのまま隣町の雀荘に行って、そっちでまたメンバーになるような人生を送りそうだった。

FBを見たら、その彼が今では社会保険労務士という資格を取り、社労士事務所の経営者となり、立派な大人になってるという。

マジかよ。世の中ってそーいうもの? ビックリとしか言いようなかった。FBを見ると、今は妻も子もいて、まっとうな社会人らしい。

もうひとつビックリだったのは彼の顔だ。この顔↓ってすごくね?

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