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誠の女の回想録⑦ 「会社を辞めろ。」と福地は言うけれど

私は従業員数100名くらいの中小企業で働いている。

しかし職位的には管理職で、もはや出勤の義務はなく、個人で他社からの仕事を受注することもある。つまり半ばフリーランスみたいな働き方をしている。

仕事はとても忙しい。平日も休日も朝も夜も関係なくずっと働いていて、いわば福地誠の反対語みたいな人間が私である。

仕事をしている私の顔を見るたびに、「早く会社を辞めろ」と福地は言う。
「○○(私の名前)は、絶対に会社を辞めたほうが稼げるから」と。

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