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堀内本再出版までの経緯

洋泉社が親会社である宝島社に吸収合併されることになり、洋泉社の名前で流通してる本は、本屋からなくなりしだい消滅することが決まったのが昨年12月。

そこで1月には、ネマタ本と押し引き本の2点を鉄人社という出版社から出し直す話を決めた。この2つは中古本価格が5000円を超えてたし、売れると思ったから。

同じく中古価が5000円を超えてたけど、やや懐疑的だったのは堀内本だった。本としてはいいんだけど、ホーリーは麻雀プロじゃなくなっちゃった人だからね。

4月か5月頃かな、ホーリーが堀内本を電子書籍で出したがった。YouTubeの再生回数が伸びている。なので自分で話をつけてもいいかと。

2人が違う会社と話をすると、「なんだ、他社とも交渉してたのかよ」となって、あまりよくない。

ネマタ本と押し引き本を出すことになってた鉄人社に話をしたら、出すのはOKだけど、1点も出さずに次々と話を決めるのは社内的にやりにくいと。この時期、ネマタ本と押し引き本は着実に遅れてたしね。

というわけで、ネタを欲しがってた三才ブックスと話して、あっさり三才から出ることが決まった。

出し直しだし、ホーリーは麻雀プロじゃなくなってるし、俺の存在感も落ちてるし、どの程度いけるかよくわからないですよという説明はちゃんとした。

俺のこういう見立てって、自分から売り込むライター/編集者としてはありえないネガティブ傾向なのがいいのか、ネタの売れる売れないという判断に関して、むっちゃ信頼されてるのだな。

さて、ネマタ本と押し引き本はなぜ、何が遅れてたのか?

本を出版するときって、文章や図や牌姿をレイアウトしたデザインデータを作る。それが出版社の最終的なアウトプットで、それを印刷会社に渡して印刷してもらう。

本を出し直すときは、旧版の最終データがあると、すごく楽だしコストカットになる。そのデータを作るだけで30万円くらいかかるから。

とくにネマタ本は細かく文字量も多いから、イチから作るのと最終データがあるのでは、手間とコストがめちゃくちゃ違う。

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