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女のストライクゾーンは狭い

大学のときのダチのA子さん。

むっちゃ真面目。最初からきっと学者になるだろうなって感じだった。

女性として問題ある部分はまったくなくて、いい面しかないんだけど、ただひとつ顔面偏差値は低かった。平安美人というあだなをつけられてた。しもぶくれってことだ。

俺は仲が良かったし世話にもなった。俺が留年して、それでも第二外国がまったくできなかったとき、無料で家庭教師してくれたからね。彼女に助走させてもらったため、そこから走り始めて、フランス語の試験はクリアできる程度にはなった。

A子さんは恋愛的なものが本当になくて、というのは、だいぶ潔癖なんだよね。好きになれる男のタイプが狭すぎる。

インテリ度(あるいは左翼度)が自分と同レベル以上じゃないと駄目で、さらに清潔感or透明感がない男性は駄目だった。

俺はインテリ度(左翼度)も清潔感も不足だった。俺とは男女関係的なものは1ミリもなかった。

俺が知る限り、彼女が気に入った男性は2人しかいなかった。

一人はメガネ君。もう一人は帽子君。

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