見出し画像

なぜ麻雀は押し引きエンジンの微調整が必要になるのか?

8/1発売の「麻雀界」に載ったコラムです。なにかしらの答えを出してる話ではないです。念のため。

一手換わり三色の手牌

数日前のこと。とあるフリー雀荘のゲストに行き、こんな手牌となりました。

一手がわり1

一手換わりで345か456の三色になる形。あるいは1s4s7s引きの1s4s7s待ち3メンチャンリーチになるのも実戦的でいい感じです。

問題なのはそのときの状況でした。

オーラスの親番で3着目。7~8巡目あたり。トップまで約2万点差、2位まで約1万点差。ラス目とは競ってて1700点差でした。

ラス目は2つ鳴いててテンパイ気配。一刻の猶予もない感じでした。

フリー雀荘としては珍しい最高位戦ルール。すなわち赤5が入ってなくて、トップのオカはなく、各順位に2万点ずつの順位ウマがあります。

3mは2枚切れ。このままリーチするのは気がすすまない場況でした。ドラ色のソーズも場に高く、ピンズ待ちになるのが一番で、3p引きの3m切りでこんな手牌になるのが理想的でした。

一手がわり2

ふだんなら複雑なことは考えず即リーしてます。オーラスに沈んでる親がリーチすると、上位者はだいぶ押しにくいからです。

自分の手牌の打点を上げることよりも、相手が押しにくい状況を作り、連荘できる確率を上げることを優先します。

ただし、このときは最高位戦ルール。赤5がなく、手役を作って打点を上げる価値が大きいルールです。

この手が親マンになれば2着になれますし、親ッパネになれば一撃でトップまでいきます。

この手牌はどう打つのがいいと思いますか?

ここから先は

1,595字
この記事のみ ¥ 104
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?