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婚活コミックエッセイあれこれ


弟子と婚活の話をしたせいで、婚活コミックエッセイを何冊か読んじまったわ。

俺は婚活経験ないし、この先、誠の女に万一捨てられたとしても婚活しようって気はない。だから自分には関係ない話なんだけど、にも関わらずなぜか婚活モノを読んじまうんだよな。

誠の女に指摘された。俺はもう自分には関係ないはずの、婚活、受験、不倫、モテない男子学生がなぜか学年1の美少女と付き合うことになった系などばっか読んでると。そういえばそうだわ。なんなんだ?(;^ω^)

さて俺の後ろ向きすぎる心の問題はいいとして、婚活コミックエッセイだ。この分野って描き手はほぼ女性だ。コミックエッセイって描くのも読むのも女なんだよな。男性視点のものは超少ない。

アラフォー男が婚活してみた件

そんな中、珍しく登場した男性視点↓

これがね、読んでてつらい。この世の地獄だ。マイルドな地獄。とにかく数をこなすしかねーから結婚相談所から紹介された相手と毎週末つぎつぎと会っていくんだけど、まぁみんな冴えない。

冴えない相手と会い、まったく盛り上がらず、淡々と世間話をこなしたあと、おごって終わる。一流ホテルのラウンジを使うからお茶代で4000円とかになる。食事のときは1~2万円。

こんな感じ↓

最後に相手のプロフ1ページが入る。

主人公(著者)にもよくない点はある。だいぶ保守的で堅苦しいやつだと思う。

会った相手の一人で、アクセサリーが好きな女性。路上で黒人から買ったアクセサリーをしてた。それを聞いて、著者は路上でモノを買うのは考えられないから、価値観が合わないんじゃないかと思ってしまう。

こういう部分が狭すぎるだろ。相手にも自分の常識の枠内で行動してほしいという狭さが感じられるわ。つーか路上で本を売ってる俺に喧嘩売ってる?

会った女性の中に医師が3人いた。他の職種で年収1100万円というやつもいた。そういうやつへのリスペクトがねーんだよな。いっぱい稼いでるのは素晴らしいことだし、専門職の仕事をこなしてるのも素晴らしいことだ。

しかし著者が女性を選ぶ基準は、若さ、容姿、気が合うかの3つしかなく、ハイスペ女性の価値には興味がない。

一般的に男性はハイスペ女性を高く評価せず、自分より稼ぎが劣る相手をほしがる傾向がある。著者は一部上場企業勤務で年収800万もあるから、そのプライドがあるんだろう。

そういうプライドは通用しねーって学ぶ機会が婚活、結婚、子育てだと思うんだけど、この点では最後まで変わった感じはなかったな。

話が盛り上がって何度かデートした相手。その女性の姉が寄生虫にハマっており、さらに連続殺人鬼にもハマってそんな関係のサイトばかり読んでいるという話を聞き、その女性はなしになってしまう。

いやいや、姉でしょ? 相手の姉の趣味なんてどーでもいいやん。狭量すぎるわ。

相談所に素敵な相手もいたと3人が紹介されてる。1号はすげー美人で、マッチングを申し込んだけど断られ、まもなく消えた。つまり相手を見つけて退会した。

素敵な相手として、会ってもないしメールすら交わしてない女性のことを語ってるわけで、めちゃ容姿重視であることがうかがえる。まー男ってもんは大半が同様なんだけどね(==)ウム

というわけで、プライドが高く価値観が狭いアラフォー男性が、つぎからつぎへと冴えない女性と会い続けた記録で、読んでて飽きる。かなり飽きるわ。

それでも1000ページ読むと話が進む。まず36歳医師D子さんから正式に交際しようという申し込みをもらったけど、振った。D子さんは結婚前に1年ほど同棲することを希望し、著者はさっさと結婚したかったから。

そして30歳会社員Y子さんと結婚。1年以内に子どもも生まれて幸せに暮らしてるという。

ふつうさ、物語というものは結末に向けて盛り上がってゆきフィナーレとなる。でも、この本ではY子さんと盛り上がるのはラスト数ページ。だんだん盛り上がってきた感じゼロだ。なので読後感としては、ひたすら忍従の日々という印象しかない。

それでも結婚できてるから著者は勝ちだな。医師D子さんや実際に結婚したY子さんと成立したから、男性としての魅力(多少は)あるんだろうね。

ちなみに結婚したY子さんは、叙々苑に連れてゆき1皿7000円のタン塩などを食わせたのに、その日の感想はメロンが美味しかったしかなかった女性だ。こういうのは著者に同情しちゃうな(≧▽≦)

男の婚活とは、冴えねー相手と会い続け、相手の指定したホテルに行っておごり続け、貯金は減り(この著者は200万円なくなったと描いてる)、ただただ忍耐の道であるというありがたい教訓が得られる。

その結果、いずれ結婚できるかというと人それぞれ。この著者はできたけど、できない人も多いはず。

15年前の文字の本なんだけど、これ↓は当時非常に売れた中年男の婚活本。

あけすけに書いてて面白いんだけど、著者自身は変わろうとせず、最後まで若さ重視、容姿重視で、自分のマイナス面は直視しない人だった。その結果、結婚できてない。

この本が売れたため、続編と続々編も出たんだけど、最後まで結婚できなかったな。ブログでも報告はなかった。若いセフレができた自慢とかはあったけど、結婚には結びつかず。こういう敗者も山ほどいると思われる。

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