2023-24ファイナルを終えて
今年のMリーグが終わった。まずは最終日の面白かった局面を見ていき、そのあとで今年全体を総括しよう。他の人たちが語ってるような局面や内容はなるべく外してあります。
亜樹のビタ止め
第1試合
南3局
亜樹ちゃんはここ↓でかなり長考した。
長考の結果、9sは切らず手を崩して8mを切った。
おかぴーの待ちが、かなり絞れてきてて、58s、69s、47m、白くらいしか残ってねーんだよな。んでカンが入り、ドラは2つともど真ん中だから、多少は使ってる可能性が高い。競ってるラス前だから、ここで振り込むと着ダウンに直結する。
ごく普通の選択なんだけどさ、ビタ止めって麻雀の華の1つじゃん。役満、一発、ビタ止めなど、どれも華があるから、こういうのを見せるのがプロの務めだよな。この9s止めはできなきゃ駄目なんだけど、やっぱ美技に入れていいんじゃないかね。
勝又の顔が歪んだ
第2試合
東3局1本場
勝又がここ↓から上家の切った4mをチーして仲林のリーチに7sを振り込んだ。
この7sがどう見ても当たらないんだわ。5sが4枚見えだから47sはない。5s切りリーチだからカン7sもない。9sを先切りしてるからペン7sもない。この7sが当たるわけないんだけど、実際には当たり。
仲林は5巡目、こんな手牌↓から9sを切ってた。
9sが2枚切れだから、確かに9sしか切りようがない。超レアケースだわ。
勝又の振り込みに日吉がこう実況した。
これがめっちゃ良かった。このときの勝又の顔をぜひ見たかったわ。
勝又は、こんなグチャグチャの手牌から、たいして打点もないのに、鳴いて愚形1シャンテンという鳴きをして振り込んでしまった。屈辱的だよね。すげーみっともない振り込みだ。ふだんの勝又ならありえない。
こういうのって最終戦ならではだ。最後のほうになると、負けてる立場だとこういう泥まみれの勝負になる。
敗者はただ点棒で負けるわけじゃない。人生をかけてる以上は正着打を選んでたら負けてもやむなしなんて思えるはずなくて、状況に追われて必死でジタバタあがき内容でも負けてゆく。勝負が重いほどそうなる。そういうのがいいんだわ。
日吉はよく「勝又の顔が歪んだ」と言ってくれたし、スイッチャーさんは次回こそ歪んだ勝又の顔を抜いていただきたい。気ぃ狂う勝又と同様に顔歪む勝又こそ(・∀・)イイ!!
園田の局面ロック
東4局
3巡目、ソノケンは3s単騎で即リー↓
これもいいよな。リードしてるときは即リーして局面をロックしてしまったほうがいい結果になる。長年の経験からそうわかってるんだね。スピードで追い込んでいこうと。
親はパイレの仲林だからゴリ押ししてくることはない。堀は勝又とのタイマン勝負だから押すはずない。なのでリスクも低い。
これは勝負術的な判断による即リーで、すぐツモったけど、山にいたのは1枚だけ。結果はたまたまだ。
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