悪魔との再会
しばらくアドゲー日記を書いてなかった。
打ってなかったわけじゃない。いっぱい打ってた。2回ほど大敗し、それが痛烈な負け方で、その後は勝ち続けてるんだけど、まだマイナスを取り返せない。
そんなこともあって書く気にならなかった。負けたときほど書いたほうが売れるけど、書く気にならねーもんはしょうがない。
しかしね、月末が迫り、そんなことを言ってられなくなった。大敗した日のことを書く前にまずは直近の昨日のことを書いていこう。
昨日は朝早く起きたから深夜は無理だった。しかし何日か打ってねーからアドレナリン不足に陥ってた。打ちたくなるよな。ジャズダンスのレッスンの前に数回になっちまうけど、打つか。
馬鹿店へ向かった。店に入った。木曜日20時。もう2回しか打てねーわ。
3卓立ってる。
出迎えてくれた初老の新メンバー氏が「あ、スイートでお会いしましたね」と。スイートってどこ? 歌舞伎町Sweetかな? 行ったっけ?
むむ、手前の卓に悪魔がいやがる。雀ゴロだけでは食えないから、最強戦実行委員長とかいう副業をやってる悪魔だ。
てめー、最近は歌舞伎町から都落ちして中野JAMで打ってると言ってたじゃねーか。嘘だったんか。こづかい月2万円のリーマンが歌舞伎町で打てるってどういうことだよ。麻雀貯金を20万くらい持ってて、ずっと勝ちっぱってことかよ。そうじゃなかったら、住宅ローンや子どもの中学受験でがんじがらめのこづかい万歳リーマンが歌舞伎町で打てるわけねーだろ。
この前、酒を飲んでるとき、デジタルの申し中年なる異名で今さらプロ連盟に入り直して麻雀プロやってるやつが「麻雀の強い弱いに結婚とか子どもって関係あります?」とぬかしやがった。この問題に関して、未婚子なしに発言権あるわけねーだろ。親つーのは大変なんだよ。麻雀の親番しか知らんやつは黙っとれ。
ガキが幼稚園くらいまではいいよ。中学受験とかする時期になったら、全身に毒が回り麻雀で勝てるわけねー。
なのに、この悪魔は馬鹿店で打ってやがる。こんなこと許されるのかね? 成敗してやる!と言いたいけど、悪魔はくそ強ぇから当たりたくない。勝手に滅びろ。
今日は時間がない。まず目玉2個チャーハンを注文した。これを食いながら2回打つだけで終了だ。
3つの卓にメンバー3人が入ってる。
俺から逃げてたくせに、最近は俺がたいしたことないと気づいて逃げなくなったハイドアウト君もいるな。むっしゅ、薬屋もいる。
最初に終わったのは悪魔がいる卓だった。そこに案内される。悪魔は俺にとくに挨拶もなく、ニヤニヤしてる。
残るメンツは河童、沈思黙考。河童はしっかりした麻雀を打つ。麻雀を打ちすぎで、君は社会生活のほうは大丈夫なんか?と言いたくなる。沈思黙考は初めての人。将棋指しみたいに牌を切る。このタイプが歴戦の強者ってことは90%ない。
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