バックギャモン王位戦2023に行ってきた
最近はバックギャモンの大会等にはさっぱり行ってなかったんだけど、今回は友だちが実行委員長になったという驚きのニュースを聞いたこともあって行ってきた。
俺は以前初級戦で優勝したことがあって↓、
参加するなら中級戦で、そのためには初日の朝10時半に行くのが一番有利だと言われてた。実力的には初級戦でも全然おかしくないと思うんだけどね。
というわけで中級戦に行ってみようと思ってたんだけど、朝10時半なんて行けるわけもなく、それどころかその日を行くことすらできず、結局行ったのは3日間あるうちの最終日の夕方だった。
この時間だともう対局はできない。ちょうど終わったころなんじゃねーの?と思いつつ向かった。
会場は東王島文化センター。東王島って駅は一度も降りたことねーわ。こういう自治体の施設を会場にしてるんだね。そういえば、麻雀のタイトル戦は最近はスタジオが多いけど、以前は雀荘の片隅だったりしたよな。
行ってみた東王島文化センターはめちゃめちゃきれいだった。自治体の施設はきれいでゆったりしてる。利用料金もめちゃ安い。この前、日本健康麻将協会の理事会に久しぶりに行ったのも区の施設で、こういう空間は久しぶりだなーと思った。そのとき以来だ。
さて友だちの実行委員長の話だ。この人↓。柳さんという。
彼と初めて会ったのは1年半前、場所は新橋だった。ボードゲーム居酒屋での勉強会的なやつ。
当時の彼はそこまでベテランじゃなかった。コツコツ勉強してる中級者って感じ。俺よりは強かったけど、中級くらいで、百戦錬磨のベテランという感じではなかった。
初めて会った日から彼のことなんか好きだったんだよな。俺より一歩か二歩先を行く中級者として、友だちになって、AIの使い方などをライン等でいろいろ教えてほしいと思ったけど、ラインを交換してほしいと言えなかった。20代のにーちゃんからしたら、初老のおっさんに友だちだのライン交換だの言われてもキモくね?って思うから。
同様のことはダンスでもたまにある。友だちになってほしい若いにーちゃんがたまにいるんだけど、ライン交換してほしいって言えないんだよな。過去にそう言ったときは普通にOKだったけど。
その後わかったこととして、彼は俺のこと知ってたみたいね。バックギャモンやってる人は麻雀もやってる率が非常に高い。そっくりゲームだもんな。運と実力のバランスがほぼ同じだ。なので、ライン交換してほしいと言ったとしても、「なんだこのキモオヤジは?」とは思われなかったかも。
彼とはその後も勉強会で何度か顔を合わせた。そして1年前の王位戦。ともに参加し、俺は予選に何度も出たけど全然勝てなかった。本選に出るのって難しいのよ。多少勉強して戦術を知り始めると、逆に勝てなくなる現象はどのゲームも一緒なんかね。バックギャモンにはオリすぎ病みたいなのはないんだけどさ。戦術を多少知ると相手の強さがわかる。俺が勝てないのも納得だわ。1回勝つのだって大変なんだよ。みんな真剣だもんな。
そんな全然勝てない俺とは違って、彼は勝ちまくっていた。本選への切符をすでに手にしており、枠をもう1つゲットすると本選の1回戦が免除になる。彼は勝ちまくってそれに成功していた。その日、ラインを交換してもらった。
翌日、勝ち残れなかった俺は会場に行かず、家でnoteを書いたりしていた。彼にラインでどうだったか聞くと、勝った、また勝った、またしても勝ったと、破竹の勢いで勝ち進んでいた。
その日、王位戦のタイトルとは別にモナコチャレンジという企画があった。1万円払ってエントリーした人のうち一番成績が良かった人を、モナコで行われる世界選手権に招待するというやつ。
個人でスポンサーをやってるのはこの人↓
下平憲治さんという人で医者。過去にはバックギャモンのタイトルを取ったこともある強豪だ。そこそこ歳だけど、ボケてる感じはまったくない。
日本の大会で優勝し、世界大会の味を知ってしまうと、脳みそを焼かれてしまい、その人は生涯ギャモンから離れられなくなる。そういう人を増やしたいという理由から、スポンサーとなって金を出し、ギャモン中毒者の育成に励んでるんだと思われる。
下平さんは若くて金がない医学生のころ、ちょうど世の中はバブルで、あぶく銭まみれの金持ちがいっぱいいた。そういうやつらを相手に高レートギャモンをやって生活費を稼いでたそうで、自分が脳みそを焼かれてしまったから同病者を生み出したいんだろう。温厚な顔してるけど、脳みそは勝負に焼かれてぺんぺん草も生えてないんだわ。
さて、友だちの柳さんの話に戻ろう。バックギャモンの世界は麻雀に比べたら競技人口は少ない。ただしライト層がとくに薄いから、みんなそれなりにマニアだ。つまり強い。
そんなガチ勢の中、柳さんは勝ち続け、ついにベスト4までいった。そこで世界1位に負けた。3位は中級者としては快挙だ。そしてモナコチャレンジは1位。モナコ招待を勝ち取った。
なぜそこまで勝てたのか? 日頃の努力が実った部分はもちろんあるけど、他の人たちだってガチだからね。やはり根本は運だろう。彼は運の後押しを受けて好成績を挙げ、竜になったのだった。
モナコでは、ただ観光するのではなく、その場で行われるいろんな大会がある。それを目標に日々勉強し、どんどん強くなっていった。
麻雀でいったら天鳳みたいなサイトがあって、ギャラクシーというんだけど、それは世界中の人がアクセスしてくる。チャットは英語だけど、無視しても問題ない。俺は面倒だからだいたい無視してた。彼はそのサイトでレーティングをどんどん上げていった。
知り合ったときは俺の一歩か二歩先を行く中級者だったはずなのに、竜になって天に昇っちまったなあ。若い人は優秀だわ。そんなことを彼のツイッターを見ながら思った。
その後、彼について新しい情報はなかったけど、いつの間にか協会の運営に加わっており、今回の王位戦では実行委員長だと。実力と運営は別だから、強豪になったからって運営に加わるもんでもないと思うけど、モナコの味を知って脳みそを焼かれると実行委員長になっちゃうのかねえ。
そんなことを思いながら、会場へ向かったのだった。
着いたときは決勝戦の最中だった。決勝だけで30分以上かかるんじゃないかな。一室で大盤解説が行われていた。大盤解説は面白かったんだけど、全部はわからなくて自分の勉強不足が感じられた。
大盤解説をしてたのは、1人が世界チャンピオン経験もある望月さん。もう1人が配信者のいぺさん。
将棋でいう離れ駒をギャモンではブロットというんだけど、いぺさんはブロットと言わず「独りぼっち」と言ってて、そういう言葉を使うとわかりやすくなるんだよな。Mリーグの実況者が意識してるようなやつだわ。この場にそういうニーズがどの程度あったのかは不明だけど。
この日の優勝者は上田英明さん。三大タイトルのもう1つの現タイトルホルダーだ。ギャモンは実力比重が麻雀よりは少し高いけど、それでも相当運ゲーだ。よく2冠王になれるよな。こういうことから人は人生には運の波があるとか言われたりするんだろうね。
ギャモンの賞品は盤駒セットであることが多い。工芸品の盤は10万とかするようなやつがあるんだよね。
トロフィーは立派だった。すぐ返却してもらうやつと持ち帰ってもらうやつの2通りあって、これ↓はすぐ返却してもらうほう。
友だちの柳さんは運営に加わって2、3ヵ月ということだったけど、運営として全然あわあわしてる感じはなく立派だったな。
最後に実行委員長として挨拶してた。
おいおい、起業家みたいじゃねーか。すごすぎるわ(;・∀・)
最後に集合写真を撮ったんだけど、そのとき柳ポーズがあると示されたのは、Mリーグの「雷電の麻雀は面白いんです」ポーズだった。
そういえば柳君は富山出身で、同郷だという理由で本田推しだったわ。だから雷電ポーズなのか。
本田はMリーグで最初の2年間はからっきしだったけど、その後いきなり竜になったな。それに触発された部分があるのかないのか、柳君も竜になったわ。
俺も毎日かならずやってるけど、ちっとも強くならねーけどなあ(;^ω^)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?