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村上本を読んで

村上本の感想を。

まだ最初の何分の1しか読んでなくて、全部読んでからと思ってるうちに時間が経ってしまいました。
残りを読んでからと思ってると、どんどん遅れていくので、とりあえず。

この本は最高です。
むっちゃ面白い。

テーマは読み。
読みって、一般麻雀打ちが勝てるようになりたいというときに、そこまで重要じゃないじゃないすか。
そういうハンディを吹き飛ばす面白さを持ってます。

面白いというのは、なるほど!すげー!そういうふうに考えるのか!が多いということ。

取り上げてるネタがいいし、村上さんの答えもいい。
彼がどんな風に強いのかよくわかる。
そして、読んだ我々がどう打てばいいかよくわかる。
ほんとに強くなれるかはさておき、強くなった気にさせる効果はすごくあります。

一般的に、ベテランプロに特定局面での読みを聞くと、Aの可能性が60%、Bの可能性が30%、Cの可能性が10%みたいに、むっちゃ不確かな話が多くなって、そんだけよくわからなかったら、あんま意味なくね?という気になります。
この本はそんなことありません。
もうちょい明確に言えることに話を絞ったんでしょうね。

あとね、ベテラン麻雀プロの話でよく陥りやすいのは、最高位戦ルールならこう打ち、協会ルールならこう打つ的な話になること。
これはむちゃくちゃよくあります。
麻雀プロの頭の中はそうなってて、自然に話すとそうなっちゃうんですよ。

こういうのってアマチュアには関係ない話で、そういうのは不要じゃないですか。
この本では、そういう話にはなってません。
これは村上さんが避けたのか早漏一が避けたのか不明ですけど。

文章も非常にいい。
早漏一が昔書いた鈴木たろう本は、哲人と若い娘の会話という形式で、若い娘のしゃべる言葉に説得力がまったくなかったんですよ。

この本では、そういう人工的な設定ではなく、村上さんと早漏一との会話となっています。
それがすごく自然だし、自然と面白い感じでまとまってます。

村上さんって、もともとしゃべりがいいんだよね。
それがそのまま文章になってる感じ。
早漏一がうまくやったというよりも、彼が書きやすい設定になってることの成功例。

俺が昔作った成岡本の上位互換みたいな感じです。
成岡本の方が問題としては面白いんだけど、こっちの方が自然で役立つ感じ。
まあ役立つ方がいいですよね。

麻雀本としては最高な感じとなってます。

ちゃんと読んだ上でまた書くことがあるか不明ですけど、「いい本だと思うなら、さっさと書いたれよ」と人から言われ、そりゃそーだなと思ったので、ドトールにて即書きました。

この本の編集者である草下シンヤさんは、編集者としても著者としてもすごい人。
彼の編集者としての力量がすごくうまく活かされてる本なんじゃないかなーと思いますね。



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